TPS，360度の視界を持つパノラマ動画システムを発表

東京プランニングスペースがユニークなストリーミングビデオシステム「360 Movie」を発表した。360度のパノラマビデオや，アングルを変更可能なオンデマンド・ビデオコンテンツなどが制作できる。

【国内記事】

2001年8月22日更新

　東京プランニングスペース（TPS）は，1台のビデオカメラで360度の視野角を実現できるユニークなストリーミングビデオシステム「360 Movie」を発表した。これにより，常に360度の視界を持つパノラマビデオや，視聴者がマウス操作でアングルを変更可能なオンデマンドのビデオコンテンツなどが制作できるという。遠隔監視システムをはじめ，ビデオ会議やゲームなど，さまざまな用途に応用できそうだ。

カメラには，上下90度，左右360度の撮影が可能になる特殊レンズシステムを搭載

　システムは，米Be Here Technologiesの開発によるドーナツ型の特殊レンズを搭載したDVカムコーダーと，動画を各種ストリーミングフォーマットに変換するためのソフトウェア「iVideo」，およびPCで構成されている。撮影した動画は，PC上でASF（Windows Media），RealMedia，QuickTimeなどの形式にリアルタイムエンコード。Windows Mediaならブラウザ上で再生できる（Javaアプレットのビューアを使用）ほか，RealPlayerやQuickTime Playerの場合もプラグインを導入することで視聴できるようになる。

　同社では，システム販売のほか，コンテンツ制作の請け負い，自社コンテンツの配信なども行う予定だ。システム価格は，カメラ，PC込みで200万円前後。ブロードバンドの浸透とともに普及が期待されているストリーミングビデオ配信だが，TPSでは「ウェブページのコンテンツとして爆発的に普及する」と話している。

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