NTTも価格競争に参戦？　10月に「フレッツ・ADSL」値下げ

NTT東西地域会社が「フレッツ・ADSL」を10月1日から値下げする。衝撃的な料金を提示した「Yahoo! BB」の発表後，同社が値下げを行うのは2度目だ。

【国内記事】

2001年8月29日更新

　NTT東西地域会社は8月29日，「フレッツ・ADSL」を10月1日から値下げすると発表した。また「フレッツ・ISDN」についても同時期に料金の値下げを実施する予定だ。

　フレッツ・ADSLの新料金は，電話回線と共用するタイプで月額3100円（別途ISP料金が必要）。NTT東日本では，今回の値下げについて「機器の低廉化など諸条件が変わったことで可能になった。目的は，ユーザーからの料金低廉化の要望に応えること」（同社）としている。しかし，衝撃的な料金を提示した「Yahoo! BB」の発表後，NTT地域会社が値下げを行うのは2度目（6月28日の記事を参照）。6月の値下げは同社が4月に示した中長期経営計画に沿ったものだったが，今回は状況が少し異なる。他社の相次ぐ値下げがNTTの戦略に影響した形となり，NTT広報部もこの点は否定しなかった。なお，フレッツ・ADSLのユーザー数は7月末時点で26.2万人。内訳は，NTT東日本が15.6万人，NTT西日本が10.6万人となっている。

　新料金は8月29日に総務大臣に対して届出が行われており，10月1日から適用される予定だ。また，フレッツ・ISDNについても準備が整い次第，届出を行う方針。なお，学校向けの特別料金プランの変更はない。

　新料金は以下の通り（カッコ内は現行料金）。

フレッツ・ADSL （電話回線共用）	3100円（3700円）
フレッツ・ADSL （ADSL専用線）	4750円（5450円）
フレッツ・ISDN	2900円（3300円）

　また，NTT東日本は，ADSLモデムも10月1日から値下げする。

ADSLモデム-NII	1万8000円（2万3000円）
ADSLモデム-S	1万8000円（2万3000円）

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