KDDI,2種類のSMIL対応オーサリングソフトを発表
KDDI研究所は9月17日,SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)に対応する動画コンテンツの作成ソフト「Preview Navigator」および「SMIL Scenario Creator」を発表した。SMILは,テキスト,サウンド,動画などのマルチメディア要素を同期再生するための記述言語。これらのソフトで制作したコンテンツは,Real Player 8以上で再生できる。 Preview Navigatorは,ストリーミング映像から自動的にインデックスを作成し,映像とアイコン化した索引情報を1つの画面に表示する。ビデオの画面にチャプターリストが付いているようなイメージだ。ユーザーは,目的のシーンを簡単に探し出すことができる。
インデックスの自動作成技術は,KDDI研究所が独自に開発したもので,コンテンツの内容に応じていくつかの検出手段がある。ドラマなどに適した映像切り替わり点(カット点)検出,ニュースコンテンツ向けのテロップ検出,英会話講座などで利用する無音部分からの検出など。また,あらかじめ設定した間隔で抽出する方法もある。 作成したインデックス情報は,SMIL,RealMedia(メイン画面),RealPix(インデックス画像,移動ボタン),RealText(キャプション,タイムコード)で出力されるため,そのままReal Systemで配信できる。 動作環境は以下の通り。
SMILのオーサリングソフトSMIL Scenario Creatorは,GUIベースのSMILオーサリングソフトだ。複数のストリーミング映像を1つの画面に配置したマルチチャンネルストリーミング,メイン画面の中にサブ画面を設けるピクチャーインピクチャー,CMの挿入など,高度なレイアウト編集を分かりやすいインタフェースの上で行えるのが特徴。メディア/リンクは,ドラッグ&ドロップで設定できる。 これまで,こうした高度なレイアウト編集を行う場合は,あらかじめ動画編集ソフトなどで編集したあと,SMILで記述する必要があった。KDDI では,「SMILの専門知識を持った人でも記述と確認の作業に数時間はかかる。SMIL Scenario Creatorを使えば,これを10〜30分の1に短縮できるうえ,専門知識も必要ない」と話している。
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