Review:お買い得だが難点もある「GateLock X200」(1/2)

トレンドマイクロの家庭用セキュリティボックス「GateLock X200」試用してみた。セットアップの容易さ,スループットなど評価できる点は多いが,物足りなく感じる部分もある。

【国内記事】 2001年11月9日更新

 先日,トレンドマイクロが発表したブロードバンドセキュリティボックス「GateLock X200」試用してみた。GateLockはIPシェアリング機能を持つブロードバンドルータとして機能しつつ,パケットを監視することでファイアウォールとウイルス対策の機能を備えたセキュリティゲートウェイである。

 こうしたゲートウェイ製品は,これまでもいくつかの製品が存在したが,いずれも企業向けであり,価格的にも個人が購入できる製品としてはGateLockが初めての製品だ。単にファイアウォール機能だけを組み合わせた製品であれば,他社製品にも簡易ファイアウォール機能をうたうものはあるが,ウイルス対策機能も含まれているところに,トレンドマイクロとしてのアイデンティティがある。

 なお,本製品は発表レポートにもあるように,試験販売は決定しているものの,正式な価格やサポート期間(本体価格に1年間のアップデートサポートが付属する)を過ぎてからの追加サポート料金などについては未定だ。また,試用した製品は英語版であることを付記しておく。

高速ルータとしても評価できるスループット

 既に述べたように,GateLockはユーザーから見るとブロードバンドルータとして機能する製品だ。いくら安全性が高いと説明されても,ルータとしての機能や性能が劣っていると,「では使いましょう」とはなかなか思ってくれないのが一般消費者である。

 なにしろ,今や1万円も出せば7Mbps程度のスループットを持つブロードバンドルータが買えてしまう時代だ。しかも,IPシェアリングを用いても,できる限りのアプリケーションが動作するように,新しいアプリケーションに対するパッチを出したり,個人向けには過剰とも思えるほどの機能を与えている。

 結論から言えば,GateLockは一般的なブロードバンドルータとして見た場合も,不満の少ない仕上がりになっている。セットアップは簡単だ。まずPPPoEによる接続なのか,あるいはWAN側のIPアドレスを固定で割り当てるのか,DHCPでIPアドレスを取得するのかを選択する。そして,SMTPサーバ,警告などのメールを送信するためのメールアドレス,そして侵入者の検出とソフトウェアのアップデートをメールで知らせるかを指定し,固定IPアドレスならばそのアドレスを,PPPoE接続ならばログインに必要な情報を打ち込めば,あちこちに分散した設定を行うことなく,セットアップが完了してしまう。

初期セットアップは実に簡単。警告メールを送るためのSMTPサーバと宛先メールアドレス,どのような警告を送信するかを選択するだけでセットアップが終了する(画面はDHCPサーバからIPアドレスを得る設定の場合)

 またMSN Messenger(Windows Messenger),Real Audio,DirectPlay(LAN内の1台のみ利用可能),ICQ99,ICQ2000,ftp,NetMeeting(音声や動画通信は不可),PPTP(WANからのアクセスは不可),IRCといったアプリケーションには標準でプロトコルの状態を保持する機能があり,特に設定を変更することなく利用できる。

 また,特定ポートへのアクセスをフォワードする機能,特定ホストからのアクセスをリジェクト,あるいはドロップ(無視)する設定も可能だ。

インバウンドのアクセスに対してフォワードの設定を行う画面。ホストを指定して,リジェクトやドロップの設定を行うこともできる

アウトバウンドのトラフィックに対するルール設定を行うことも可能。必要のないポートは塞いでしまえば安心だ

 高機能なブロードバンドルータのように,なんでもかんでも設定できる,というわけではない。しかし,トレンドマイクロは順次メジャーなアプリケーションは,プロトコル状態の保持ができるようにアップデートをかけていくと話しており,一般的な利用には全く問題がない。

 またスループットに関しても,LAN間でftpとhttpによる転送テストを行ってみたところ,ウイルス対策機能やファイアウォールをオンにした状態でも,おおむね15Mbps弱の速度が出ている。唯一遅いのがhttpの通信に対してウイルスチェックをオンにした場合だが,この場合も約3.6Mbpsの速度が出た。

 GateLock内部でウイルス検出などの処理を行っていることを考えれば,悪くない数字ではないだろうか。ハードウェアの構成は,LAN側,WAN側ともに10/100Mbps自動切り替えで,Linux 2.4ベースで開発されたファームウェアを133MHzのMIPSベースプロセッサで処理する。ファームウェアとパターンファイルの保存用に16MバイトのフラッシュROM,32Mバイトのメモリが搭載されている。ハードウェアの性能だけで見れば,試験販売の1万5000円はなかなかお買い得だ。

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