次世代ブロードバンド・アイドルの育て方――ホリプロスカウトキャラバンなどで,アイドルの育成には定評のあるホリプロ。今度はブロードバンドを活かし,ネット上でアイドルを育成する戦略を立てている。
ブロードバンドコンテンツの中で,アイドルを前面に押し出す。明快な方針を打ち出すのは,アイドル発掘コンテスト「ホリプロスカウトキャラバン」などで知られるホリプロだ。同社は既に「Net-Tv」上でアイドルをテーマにしたブロードバンドコンテンツを配信しており,12月15日から月額1000円で有料化を予定している。
ホリプロといえば,番組制作や広告制作も手がけ,アイドルのみならず文化人などのプロモーション活動も行っているプロダクション。しかし先が見えないブロードバンド時代は,まずは一番得意とする“アイドル”で勝負したい考えだ。同社に所属する主力タレントである深田恭子や優香は基本的にネットには起用しない考えで,あくまで新しいアイドルを育てたいという。「会員と一緒にタレントを発掘,育成していきたい。いわばバーチャルマネージャーとして,アイドルの成長に参加してもらう」(ホリプロ)。 NetTvに用意されるコンテンツは500Kbpsのアイドルの動画や,アイドルとのチャット,プロモーションビデオのプレビューなど。なかでも目をひくのは,ニューアイドルの誕生を目指す「アイドル育成ストリート」だ。 これは100人以上のアイドル候補生「たね組」をプロフィールとともに写真で掲載し,ユーザーにお気に入りの女の子を投票してもらうというもの。週に1回結果が発表され,支持の多かったアイドル候補生は約15人からなる「つぼみ組」に昇格する。つぼみ組内でさらに人気上位にランクすると,約5名からなる「はな組」に昇格。半年ごとにグランプリが決定し,「ミスNet-Tv」に選ばれるという。 もちろん支持が少ないと降格もありうるし,候補は順次追加される。“常に途切れることのない循環型オーディション”(ホリプロ)なのだという。今後は,順次映像コンテンツの量を増やしていく予定だ。
このコンテンツには,実はほかにも工夫がある。ホリプロは今後,インターネット上のクーポンサービスを手がけるビットメディアと提携し,コンテンツを利用すればするほどポイントが付くサービスを開始する予定だ。 具体的には,女の子に投票―結果を見る,のサイクルの中に,特定の女の子にまつわる熟知度テストを組み込む。参加するとポイントがもらえる仕組みで,ポイントはスポンサー企業の店に来店を促す“ワイン一杯サービス”などのクーポンに変換できるシステムだ。これにより,クーポン目当てのユーザーに対してもアイドル候補達の情報を刷り込むことが可能になる。「ポイントは,女性達のサイン,生写真,握手会参加権などに交換できるようにしてもいい」(ビットメディア)。コンテンツとポイントの相乗効果を目指す。 ブロードバンド化が進むなか,ホリプロは,自社の強みを有効に利用すべく,さまざまな工夫をこらしている。 関連記事 関連リンク [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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