Yahoo! BB,バックオーダー解消にメド?これまで,バックオーダーの解消を最優先としてプロモーション活動を控えていたヤフー&ビー・ビー・テクノロジーだが,「BB Phone」を新たな申し込みにつなげる“呼び水”とする考えだ。
新電話サービス「BB Phone」は,当初Yahoo! BBユーザーのみを対象としたサービスになる。バックオーダーの解消を最優先事項としてプロモーション活動を控えていたはずの同社だが,BB Phoneは新たな申し込みにつながる“呼び水”となってしまう可能性が高い。 同社がこのタイミングで発表したのは何故だろうか? ヤフー広報では,「バックオーダー解消の目処が立ったと解釈して差し支えない」と話す。その根拠は,BB Phone発表の場で示された最新の数字だ。 ソフトバンクの孫正義社長によると,開通を待っているユーザーは,現在「数万人」。これは,本申込み件数のうち,「NTT側のジャンパー工事待ち」「工事完了報告の遅れ」など,6営業日が経過しても待たせているユーザーの総数だ。11月末時点では,この数字は約7万件だった。 このほか,今回アップデートされた数字は以下の通り。なお,NTTジャンパー工事完了数に開通待ち件数を足しても本申込み数との間には20万件近い差があるが,これは机上調査でNGが出たケース(11月時点で12万件)と,NTTジャンパー工事を依頼中で6営業日を過ぎていない件数が含まれているため。
竣工済み局舎については,BB Phoneの本サービスが開始される来春までに1200局程度まで拡大する見込みだ。また,スピードが出ないユーザーに対する救済策として発表されたReach DSLの局内設備に関しても,「2月末までにはほとんどのNTT局舎で設置が完了する」(孫氏)としている。 もちろん,導入を希望していても本申込みまで行き着いていないユーザーが数十万人レベルで控えていることを忘れるわけにはいかない(本申込みは該当するNTT局が開通しなければできない)。だが,バックオーダーという区切りにおいては,状況が緩和されてきたといってもいいだろう。 ソフトバンクグループは,新しい付加サービスを武器にYahoo! BBのユーザー増を狙いつつ,ブロードバンド事業全体の収益性を高めたい考えだ。孫社長は,さかんにBB Phoneに関する追加投資とオペレーションコストが小さいことをアピールしていた。
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