802.11gの未来は暗い?

802.11bの後継規格の1つと目されている802.11gだが,同規格が市場に登場するときには,同じデータ転送速度を実現する802.11aが,既に普及しているかもしれない。

【海外記事】 2001年12月19日更新

 ワイヤレスネットワーキング規格の802.11bの高速版「802.11g」は,登場が遅すぎるために,市場にはあまり影響を及ぼさないだろう。同規格の仕様は混乱をもたらすだけかもしれず,市場ではより高速な802.11aにうち負かされるだろうと,業界関係者は話している。

 米国ではデータ転送速度54Mbpsを実現する,802.11aベースの無線LAN製品が既に登場している。だがこれと同じデータ転送速度を実現するもう1つの規格,802.11gの仕様も,標準化団体のInstitute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)は承認している(11月9日の記事参照)。これら2つの規格の技術的な違いは,802.11aが5GHzの周波数帯を,802.11gが2.4GHz――現在802.11bベースの無線LAN製品が使っている――の周波数帯を使用するという点だ。

 「802.11gが市場に登場する頃には,802.11aが普及しているだろう」と,IntelのEMEA市場(欧州,中東,アフリカ)向け無線LANプロダクトマネジャー,David Bradshaw氏は語る。802.11gの最終仕様が確定するのは,2003年初頭以降になる見込みだ。その前に802.11gベースの製品は市場に出回るだろうが,そのときには802.11aの方がかなりリードしているだろうとBradshaw氏。

 802.11gベースのワイヤレス製品の方が802.11b規格との後方互換性は高い。802.11gのベースステーションでは802.11g,802.11bいずれの無線LANカードも使用でき,またこれらの規格は同じ周波数帯を使用するためだ。しかしIntelやAgereなどの無線LAN製品ベンダーは,802.11aと802.11bの無線LANカードを両方接続できるデュアルカード対応のベースステーションを提供し,高速な無線LANと低速な無線LANの間で十分な互換性が確保できるようにしている。

 また802.11gは2.4GHz周波数帯のトラフィックを増やすことになるため――各国の無線通信当局はこれを避けたいと思っている――802.11gは欧州で,規制面での問題を抱えることになるかもしれない。「英国の無線通信庁は,2.4GHz周波数帯のトラフィックレベルを懸念している。802.11g製品が登場すれば,この帯域のトラフィックは増えるだろう」とBradshaw氏。

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