フュージョン,仮想ルータ技術をベースにしたIP-VPNサービスを2002年より本格提供

【国内記事】 2001年12月20日更新

 独自の光ファイババックボーンをベースにVoIPベースの電話サービスを提供しているフュージョン・コミュニケーションズは,2002年1月1日より,企業向けに「Fusion IP-VPN」サービスを提供することを発表した。

 同社は今年6月より,試験サービスとしてIP-VPNサービスを提供してきたが,機能検証の完了を受け,商用サービスへと移行する。12月18日には,サービス開始に向け総務大臣への届出を行った。ただし,サービス料金は個別問い合わせとなっている。

 一般にキャリア系サービスプロバイダーでは,MPLSをベースにIP-VPNサービスを提供しているが,これに対しFusion IP-VPNでは仮想ルータ技術とIPSecを採用している。これにより,IPアドレスの管理や経路変更といった作業の手間を省き,安価なサービスを実現した。また,ダイナミックルーティングが可能なため,既存のフレームリレー網からの移行をスムーズに行えるという。

 Fusion IP-VPNには,基本料金とアクセス料金を一体とした「バンドル型」と,この2つを別々に設定し,用途に応じてメニューを選べる「アンバンドル型」の2タイプがある。アクセス回線は,バンドル型では,ディジタルアクセスや高速ディジタル専用線などの専用線のみがサポートされるが,アンバンドル型では,ディジタルアクセスのほか,10MbpsのFWAやセンター直収のハウジングといった品目が用意された。

 さらに,加入電話からのリモートダイヤルアップアクセスやインターネットゲートウェイ接続,複数のVPNグループを相互に接続するエクストラネット接続といったオプションサービスも提供する。

 なお同社は,音声通話加入者数の増加とデータ通信サービスの拡充に備え,東京-大阪間のバックボーンを増強し,2.4Gbps回線を2本敷設して計4.8Gbpsとした。合わせてネットワークオペレーションセンターの各種設備も4重化構成とし,冗長性をさらに高めたという。

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▼フュージョン・コミュニケーションズ

[ITmedia]

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