ソニーマーケティング,600Kbpsで実用英会話教室600Kbpsの帯域を常時確保できることが条件という英会話サイトがオープンする。「多少のリスクを抱えることになっても画質は確保するべき」というソニーマーケティングの拘りとは?
ソニーマーケティングは3月18日,ブロードバンド環境を前提とした英会話学習サイト「e-EnglishGym」をオープンすると発表した。高画質のストリーミング動画と双方向性,オンデマンド性といった広帯域インターネットの特徴を活かし,実際の会話シーンを疑似体験できるのがメリットだ。3月19日よりトライアルを開始し,5月には商用サービスに移行する。 e-EnglishGymのコンテンツ制作は,NHKの語学番組を手がけるNHKエデュケーショナルに委託した。内容は,実際の会話シーンを模したもので,第三者の視点で学習内容を把握する「コンプリヘンションユニット」,要点の反復練習を行う「トレーニングユニット」,映像の会話シーンに主人公の視点で参加する「ランスルーユニット」,ストーリー仕立ての映像で設問をクリアしていく「ロールプレイングユニット」という4つのユニット(学習法)で構成されている。
いずれも映像と音声を多用するため,600Kbpsの帯域を常時確保できることが条件になるが,そのぶん「動きが自然な動画による臨場感を得ることができる」(同社)という。また,CD-ROMベースの英会話教材などと異なり,「コンテンツのアップデートやリニューアルが容易」な点を重視。基本的にオンラインで賄うことにした。3Dチャットや掲示板などを通じて受講者同士のコミュニティ形成にも注力していく構えだ。 同社情報システムビジネスセクター企画推進部e-solution室の新井裕統括課長は,「過去2年間に渡ってネットビジネスを検討してきたが,ブロードバンドの大本命は,コンテンツそのもので対価を得られるもの。今までの知識取得タイプのレクチャーを主とする英会話学習サイトとは一線を画す」と話している。 ただし,サービスを希望するユーザーの中で600Kbps以上を常時確保できる人がどれだけいるかは疑問だ。新井氏は,「その点は考慮したが,実際の英会話シーンに擬似参加するコンテンツでは,ある程度の画面サイズがないと臨場感に欠けてしまう。それは,ユーザーのモチベーションを左右する重要な部分だ」と指摘した。「多少のリスクを抱えることになっても,画質は確保するべきと判断した」(同氏)。 ソニーマーケティングでは,トライアル中に5000人程度のモニターを募集し,「Business English」コースを無料で提供する。Business Englishコースは,名称の通りビジネスシーンの英会話に重点を置いたコース。商用サービス時には,半年契約で3万円となる予定だ。 そのほか,導入時期は未定だが,より高度な英会話を練習するための「Executive English」コース,「Daily Conversation」コースなどを追加していく計画。また,将来的には,コンテンツをCDウォークマンやMD,Palmデバイスの「CLIE」などにダウンロードすることで,通勤時などでも学習できるように拡張するという。
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