NECがADSLモデム内蔵の無線ルータを発表,UPnPもサポートへNECがADSLモデム内蔵のブロードバンドルータ「Aterm WDR85FH/CE」3モデルを発表した。接続環境を手軽に切り替えることのできる「アクセスマネージャ」が特長。
NECとNECアクセステクニカは4月8日,フルレートADSLにも対応したADSLモデム内蔵のブロードバンドルータ「Aterm WDR85FH/CE」3モデルを発表した。接続回線を手軽に切り替えることのできる「アクセスマネージャ」など,常時接続環境に適した機能を搭載している。 ADSLモデムチップは,Centillium製。Annex Cであれば,G.lite/G.dmtの両方をサポートできる。また,本体に装備したカードスロットに任意の無線LANカードを入れることでワイヤレスに対応できるなど,汎用性は高い。
FTPのスループット計測(IPマスカレード機能は通常利用のデフォルト設定)では,15Mbpsを記録。8MbpsのADSLはもちろん,30MbpsのCATVなどでの利用にも十分なスピードを確保した。
アクセスマネージャの機能ユーザーがPCをインターネットから切り離したい場合は,「アクセスマネージャ」により,LAN内のファイル共有を活かしたまま,論理的なインターネット接続をカットすることができる。接続状態は,常時タスクトレイにアイコン表示する。 もう1つの特長は,常時接続回線やダイヤルアップ接続回線を目的別に使い分けることができる「マルチライン機能」だ。本体に装備した「LINKポート」にアナログモデムやISDN TAを接続しておけば,アクセスマネージャで接続先を任意に選択することができる(ADSLとの併用には,別途電話回線が必要)。もちろん,複数台のPCから別々の回線を同時利用することも可能だ。企業ユーザーが会社のRASにダイヤルアップ接続するケースなどには便利だろう。
4月下旬にはUPnPもサポートパケットフィルタリング機能や不正アタックを検出する「不正アクセス検出」といったセキュリティ機能は一通り備えた。IPマスカレード使用時には,LAN内で利用しているプライベートIPアドレスとWAN側から付与されるグローバルIPアドレスが利用するポート番号を結びつけ,通信状態やタイマーによってポートの開放を制御。セキュリティを確保しつつ,LAN内のPCでオンラインゲームなどを利用できる。 また,Aterm WDR85FH/CEでは,4月下旬よりUPnP(Universal Plug &Play)対応のファームウェアをオンライン公開する予定。これにより,ルータのNAT機能を利用しながら,「Windows Messenger」による音声チャットやビデオチャットを使うことができるようになる。
3つのパッケージで発売ラインアップは,無線LANカードの有無などでで3種類が用意された。いずれもオープンプライスだが,本体のみの「Aterm WDR85FH/CE」が実売価格で3万円弱,IEEE 802.11b準拠無線LANカードが1枚付属する「Aterm WDR85FH/CE ワイヤレスLANベース」が4万円弱,2枚のカードが付属する「Aterm WDR85FH/CE ワイヤレスLANセット」が4万8000円程度になる見込みだ。 いずれも4月下旬の出荷予定。パッケージには,ウィルス検知ソフト「ウィルス警備隊V3」(試用版)がバンドルされる。 なお,同機が正式にサポートしている回線は,今のところ,イー・アクセスのADSL(1.5M/8M)サービスのみだが,「フレッツ・ADSL」への対応も予定しているという。接続確認の終了したサービスは,同社サイトで順次公開される。
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