ニュース 2002年5月13日 09:00 PM 更新

パラダイン、高速化リーチDSLを製品化。最大2.2Mbps、6kmでも500kbps

パラダインは、新しい「ReachDSL2.2」の説明会を開いた。ReachDSLは長距離でもDSLサービスが提供可能なプロトコルで、国内では、従来製品(バージョン2/最大960kbps)が、Yahoo!BBやいくつかの地域系DSL事業者で採用されている

 パラダインは、新しい「ReachDSL2.2」に関する記者説明会を開催した。ReachDSLは長距離でもDSLサービスが提供可能なプロトコルで、日本国内では、従来製品(バージョン2/最大960kbps)が、Yahoo!BBやいくつかの地域系DSL事業者で採用されている。

 新しいReachDSLバージョン2.2は、最大2.2Mbps(対称/非対称)の通信が可能なDSLで、現行のバージョン2とくらべて速度が2倍以上となるほか、平均の通信距離を2000フィート(約600メートル)拡大している。これらの機能アップを実現するため、使用する周波数帯域は25kHz〜120kHzで、バージョン2の21kHz〜100kHzから広げられたほか、アナログ回路の改善などがおこなわれている。ただし、ラインプロトコルがATMに変更されたため、バージョン2とバージョン2.2の機器の相互運用性はない。

 ReachDSLは、低い周波数帯域を使用して通信するため、高周波帯域を使うADSLとくらべて、線路長やAMラジオノイズなどの影響を受けにくい。ReachDSL2.2については、パラダインの実験環境におけるグラフによれば、約2.5kmで2Mbps、約5kmで1Mbps、約6kmで500kbps、約7.5kmでも100〜150kbps程度の速度が可能という。

 ReachDSL2.2対応の製品としては、局側機器が24ポートのカードモジュール「8335」と、最大24ポート・1UサイズのスタッカブルDSLAM「4200」。エンドユーザ宅に設置するDSLモデムとして「6390」(ブリッジタイプモデム)がラインアップされる。8335と4200はバックボーン側接続がATMとなっているが、2002年末に向けてIPベースのReachDSL2.2対応DSLAMも投入される計画となっている。

 なお、巷間いわれている、既存の各種インフラ(ADSL/ISDNなど)との干渉については「無い」と断言、そうした干渉の存在については「誤った情報だ」と否定した。

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[記事提供:RBBTODAY ]



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