ニュース	2002年7月8日　06:05 PM 更新

3D空間でのチャットに合わせてコンテンツも配信――NTT西が実証実験

NTT西日本は、ユーザーがネット上の仮想空間でチャットを楽しみながら、テーマに沿った動画などのコンテンツも配信される仕組みを開発、7月9日から実証実験を始める

　NTT西日本は、ユーザーがネット上の仮想空間でチャットを楽しみながら、テーマに沿った動画などのコンテンツも配信される仕組みを開発、7月9日から実証実験を始める。

　複数のユーザーがネット上の3D空間内で、3D化されたエージェントキャラクター「アバター」を介してチャットができる「3D空間共有機能」と、テーマやシナリオ別に動画や静止画などのコンテンツを配信できる「同期コンテンツ配信機能」を開発。ネット上の新コミュニティ形成とビジネスモデルの可能性、技術面をユーザー参加の実験で検討する。

　またチャットを日本語-英語に自動翻訳する翻訳エージェント機能も検証する。3D空間共有機能と翻訳には、NTTサイバースペース研究所の技術を利用した。

　NTT西日本は実験サイト「minacle world」を開設。中国放送の協力のもと、広島を拠点に活動中のクリエーターチーム「θプロジェクト」の映像配信サイト「チャンネルθ」からコンテンツの提供を受け、ユーザーに配信する。

　実験に参加できるのは広島県内在住のインターネットユーザー。期間は7月9日から9月30日まで。無料で利用できる。動画配信は「フレッツADSL」ユーザーが同社地域IP網を経由して接続する場合は300Kbps程度だが、それ以外のユーザーは80Kbps程度となる。

　また広島県内の企業や商店、公共機関などを対象に、同サービス向けのコンテンツ提供も受け付ける。情報掲載料は無料。

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