ニュース 2002年10月31日 07:24 PM 更新

ADSLは16Mbps超へ? 米Globespanが新チップをリリース

米GlobespanVirataは、16Mbps以上のADSLサービスを可能にする新チップセット「Titanium G24」の出荷を開始した。ITU-Tの次世代標準規格にくわえ、独自の高速化&長距離化技術「G.Span」を採用した

 米GlobespanVirataは、16Mbps以上のADSLサービスを可能にする新チップセット「Titanium G24」の出荷を開始した。「G.Span」と呼ばれる独自の高速化&長距離化技術を採用し、従来(G.992.1、8Mbps)よりも30%ほど伝送距離を延ばすことが可能になるほか、16Mbpsの伝送速度を実現する。

 Globespanによると、Titanium G24は、Annex A/B/C/HのG.liteおよびG.dmtにくわえ、ITU-Tで標準化が進んでいる「ADSL2」と 「ADSL+」を完全にサポートするという。これらは、16Mbps以上のADSLサービスを実現するための規格。2003年1月には標準化作業が終わる見通しだ。

 日本では独自仕様による最大12Mbpsのサービスが始まったばかりだが、今回の発表で来年の早い時期にも16Mbps(あるいはそれ以上)の回線速度を持つADSLサービスが登場する可能性が高くなった。事実、既にイー・アクセスは最大16Mbpsあるいは最大20Mbpsといったサービスを行うと表明している(記事参照)。

 イー・アクセスは、現在のところ米Centillium Communicationsのチップを採用しているが、CentilliumもGlobespanに追随することは確実。これに対して、Globespanのチップを使っているのはアッカ・ネットワークス、ビー・ビー・テクノロジーなどだ。

 ただし、これらの新規格は、国内の通信事情やスペクトル管理標準との兼ね合いなど考慮すべき点も多く、どこまで日本市場に適合できるかは未知数だ。GlobespanVirata日本事務所では「各ADSLキャリアのサービス計画もあり、コメントは控えたい」としている。

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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