ニュース 2002年11月21日 07:43 PM 更新

COMDEX速報、Wi-Fiだけじゃない注目テクノロジー

COMDEX/FallのNorthホールでは、ホームプラグ、バイオメトリクス、VoIPなど注目の最新テクノロジーが展示されている

 Wi-Fiがメイン展示となるNorthホールでは、他にもホームプラグ、バイオメトリクス、VoIPなど注目の最新テクノロジーが展示されている。

Philipsのユニバーサルリモコン「ipront」

 Wi-Fiパビリオンでアライアンス企業として出展するPhilipsは、802.11b対応のタッチパネル型ユニバーサルリモコン「ipront tsi6400」を紹介している。240×178×23ミリと小型で、640×480ピクセルの画面にはカスタマイズ可能なチャンネルボタンが並ぶ。他ブランドのAV機器でも、専用ソフト「iProntEdit」で登録すれば「ipront」ひとつで操作が可能だ。Webブラウジングやテキスト入力もできる。

Philipsのユニバーサルリモコン「ipront」

Iogearのホームプラグ「HomePlug Bridge」

 Iogearのホームプラグ「HomePlug Ethernet Bridge GHPB01」は家庭の電線を利用し、主にSOHO向けのソリューションとして自宅内に最大45台までのイーサネットを実現する。電源コンセントに「HomePlug Bridge」を接続し、そこからイーサネットケーブルを引くだけで14Mbpsの高速ネットワークを構築できる。

Iogearの「HomePlug Bridge」

MultiTechでインターネット電話を体験

 MultiTech Systemsのブースでは「MultiVoIP」を使って実際にインターネット電話を体験することができる。特に長距離通話のコストが格段に安くなるということでVoIPは注目を集めている。MultiTechの「MultiVoIP」の特徴は、PSQM(Perceptual Speech Quality Measurement)によって音声クオリティを向上させたことだ。接続環境によって異なる帯域幅での不具合の自動調整も行う。実際に電話をかけた来場者の感想を聞くと、若干のノイズと遅れはあるが十分なクオリティを実現しているということだ。

インターネット電話を体験する来場者

指紋認証

 昨年のCOMDEX/Fallはテロ事件が発生した直後の開催だったため、にわかにセキュリティブースに注目が集まり、中でも瞳の虹彩や指紋を認証するバイオメトリクス技術が一気に認知された。今年はセキュリティ関連の出展は若干減ったものの、単に指紋を認証してアクセスを認めるというプロセスの紹介から、技術を応用してどのようなサービスを提供できるかという具体的なソリューション提案にまで発展していることが伺えた。

 STMicroelectronicsはバイオメトリクスのタッチチップを開発する企業で、ブースでは個人のパソコン向けの指紋リーダや、携帯電話の背部や自動車のハンドルに指紋リーダを備えたプロトタイプ、キーボードにビルトインされた指紋リーダなどを展示していた。

キーボードの指紋リーダ
 指紋をクレジットカード代わりに使うというデモも行っており、実際に来場者の指紋を登録してマスターを作ったあと、専用のショッピングサイトで決済を指紋で行うという体験ができる。クレジットカード決済に不安をもつ人も多いので、これは非常に便利で安全なソリューションだ。

関連リンク
▼ 特集:COMDEX/Fall 2002

[記事提供:RBBTODAY ]



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