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2002年11月27日 09:13 PM 更新
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IP電話で12社連合――イー・アクセスユーザー向け
イー・アクセスのADSL回線を利用するユーザーへのIP電話サービス提供を目的に、新たに12社が提携した。参加企業の顔ぶれには、メガコンソーシアム参加企業が目立つが……
イー・アクセスなど12社(下記参照)は11月27日、個人向けIP電話サービスの提供を目的として提携すると発表した。日本テレコム、KDDI、東京通信ネットワークの基幹網を相互接続し、イー・アクセスのADSL網をアクセス回線として利用するかたち。サービスは来年3月から、各ISPによって順次開始される。
<提携を発表した12社>
- イーアクセス
- 日本テレコム
- KDDI株式会社
- 東京通信ネットワーク
- 日本電気
- 松下電器産業
- 朝日ネット
- コジマ
- デオデオ
- 三洋電機ソフトウエア
- 日本ユニシス情報システム
- グローバルメディアオンライン
ユーザーは、イー・アクセスが供給するVoIP機能内蔵型の専用モデムを宅内に設置し、加入者電話のインタフェースを利用して通話を行う。各ユーザーには、「050」番号が付与される見込み。現在、NECアクセステクニカが対応モデムを開発中だが、具体的な接続形態、機器のレンタル料などは明らかにされていない。
本サービス開始に先立ち、一部ISPで実証実験を予定しているものの、これも詳細は未定。なお、本日一部の経済紙が「ドコモAOLやDTIもサービスに参加する」との報道を行ったが、「交渉を行っていることは事実。ただし現時点で提携は決まっていない」(KDDI)という。
“メガコンソーシアムの拡張”ではない?
発表された顔ぶれを見ると、BIGLOBE、hi-ho、DION、ODNと、メガコンソーシアム参加ISPが目立つ。もっとも、この提携は「メガコンソーシアムを拡大したもの、との位置付けではない」(KDDI)という。
「11のISPが、全てメガコンソーシアムに加盟するかというと、必ずしもそうではない」(イー・アクセス)。イー・アクセスの回線インフラに、各ISPが乗り入れる――という種類のもので、メガコンソーシアムとは分けて考えるべきだという。
ここで疑問に上るのが、BIGLOBEなど“12社連合”と“メガコンソーシアム”の両方に参加するISPは、自社ユーザーに2種類のメニューを提示するのかということ。これに対するBIGLOBE側の答えは「今の段階では、はっきり決まっていない」。
「今は、事業者間の提携を大枠で広げているところ。これから相互接続などを検証するところで、細かい話までは詰めていない」(BIGLOBE)。ユーザーには、両サービス間の違いを意識しないですむかたちにしたいと話した。
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[杉浦正武, ITmedia]
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