リビング+:ニュース 2003/03/05 23:58:00 更新


フリービット、大規模実証実験でIPv6普及を促進

フリービットが、既存のIPv4環境でIPv6化を可能にするIPv6トンネリング技術を使った大規模な実証実験を行う。狙いは、IPv6に対して期待はするものの、対応には消極的なISPやユーザーへの普及促進だ

 フリービットは3月5日、既存のIPv4環境でIPv6化を可能にするIPv6トンネリング技術「Feel6 Technology」を使った大規模実証実験「Feel6 Farm」を、本日3月5日から7月31日の間で行うと発表した。

 既存のIPv4でのIPアドレス枯渇が叫ばれ、家電の情報化にはネットワーク環境のIPv6化が欠かせないといわれて久しい。だが、現実問題としては、ISP設備をIPv6対応にするだけでも多大な投資と労力が必要で、広く普及させるには課題も多い。

 同社が開発した「Feel6 Technology」は、既存のIPv4 ネットワーク網を使って2つのIPv6ネットワーク間をつなぐ技術。同社CEOの石田宏樹氏は「従来の通信環境(IPv4)では処理することができないIPv6パケットを、ユーザー側のPCやルータに組み込んだ“Feel6 Client”でIPv4包装(カプセリング)し、既存の設備でも理解できる状態に変えてから既存インフラを伝達させる。それを“Feel6 Server”で包装を解き、IPv6パケットとしてIPv6ネットワークに送り出す」と説明する。


「Feel6 Technology」の仕組み

 だがこの技術自体は、いわゆる「IPv6 トンネリング」と呼ばれるもので、特に目新しい技術ではない。すでに、大手プロバイダなどではIPv6トンネリングサービスが提供されており、企業だけでなく個人レベルでも研究用途などで利用しているケースも増えている。

 今回の実証実験は、IPv6サービスの技術的な検証と運用ノウハウなどを蓄積するといった目的以外に、広範囲で大規模なIPv6実験を展開することで、ISPやユーザー側のIPv6への関心を高め、今後のIPv6普及を促進させていこうという狙いもある。実証実験には、慶応義塾大学の村井純教授が率いる「WIDE Project」の後援を受け、ソニー/日立製作所/ヤマハの3社が接続機器開発で協力していくという。

 「市場が見えないIPv6に対してISPや通信機器メーカーといったインフラサイドは、期待はするものの対応には消極的という“ネガティブスパイラル”に陥っている。ここから脱却するために、各ISPに対して中立的な存在の当社と、日本を代表するインターネット推進者であるWIDEプロジェクトが協力し、実証実験を通じてIPv6が実用段階であることを証明していく。今回の実証実験には3月5日の時点で51社のISPが賛同しており、“広範囲で大規模”な実験のための準備は整いつつある」(石田氏)。


「IPv6に対してインフラサイドは“ネガティブスパイラル”に陥っている」(石田氏)

 今回の実証実験は、ユーザー側の参加のしやすさもポイント。専用のクライアントソフトによって、難しい設定や専用機器を用意せずに、誰でも簡単にIPv6環境が手に入れられるという。

 まず、実証実験用のプレポータルで、ユーザー側の利用環境をチェックする。その後は、各種設定を自動で行う専用ソフト「BitBasket6」をダウンロードして実行すれば、利用しているISPの接続情報を入力するだけでIPv6の世界を体験できるという流れだ。

 「このシステムを使えば、日本でインターネット接続しているユーザーの80%が“やる気さえあれば”IPv6に接続できる。ISP側も、“すでにIPv6 Readyなんだ”ということを証明したい。そして各ISPと連携して、IPv6時代のサポートとはどのようなものかを探っていきたい。IPv4の時代は世界に勝てなかったが、IPv6では“.jp”が世界のブランドになるように努力したい」(石田氏)。

関連リンク
▼フリービット
▼「Feel6 Farm」プレポータル

[西坂真人,ITmedia]



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