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2003/05/13 15:55:00 更新 |
無線LANを用いた時速260kmのハンドオーバーに成功
ルートは、東京工業大学などと共同で時速260kmの移動中でも通信が持続できる無線LANの実験に成功した。新幹線でブロードバンドも実現される?
ルートは、東京工業大学などと共同で時速260kmの移動中でも通信が持続できる無線LANの実験に成功した。
この実験では、日本自動車研究所の高速周回路を利用し行われた。この周回路には、4台のアクセスポイントとセンター局、移動局を管理するための管理サーバが設置された。一方の移動局には無線移動局とカメラが、またモバイル端末の移動実験ではライダーにPDAを装着して進められた。
その結果、時速260kmで移動する車両からのMotion JPEGとMPEG4の配信に成功したという。さらに、2つのアクセスポイントの電波を常時受信することによりハンドオーバー時のパケット損失を回避する「スムーズハンドオーバー」の実用性についても確認できたという。
なお、同社では時速100kmを超える移動中でも利用できるソリューションを路車間通信やコンテナヤード、プラント、工事現場などに販売しているという。今回の実験では、これらよりも高速な電車やカーレースなどでの高速なIP通信への需要を踏まえて進めたものだとしている。
ちなみにこの4台のアクセスポイントは1.2kmの周回コースに設置したとのこと。この数字を考えると、東海道新幹線(東京〜新大阪間)に1,800台強のアクセスポイントを置けばカバーできることになる。東海道における新幹線の最高速度は時速270kmなので、新幹線でブロードバンドも実現されるかも。
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ルート
[記事提供:RBBTODAY]