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2003/05/20 21:32:00 更新 |
ビジネスシヨウ2003レポート
スプリッタを内蔵しない理由。IP電話をアピールするNTT東日本
ビジネスシヨウでは、各社がIP電話についても積極的にアピールをしていた。NTT東日本もその1社だ。
ビジネスシヨウでは、各社がIP電話についても積極的にアピールをしていた。NTT東日本もその1社だ。
NTT東日本は、フレッツ・ADSLとBフレッツユーザ向けにIP電話アダプタをレンタルまたは販売している。今のところ、ADSLモデムとブロードバンドルータを一体にした「ADSLモデム内蔵ルータタイプ」、ブロードバンドルータを一体にした「ルータタイプ」、IP電話アダプタ単体の「アダプタタイプ」の3種類が用意されている。アダプタタイプについては提供が遅れていたが、今月中には出荷するとのことだ。
これらの機器について担当者に話を聞くと、この3機種のうちADSLモデム内蔵ルータタイプのレンタル数が一番多いとのこと。しかし、ADSLモデム内蔵ルータタイプで気になるのはスプリッタが別途必要になることだが、これには電話会社ならではの理由があるようだ。
NTT東日本だけではないが、ADSLモデムとIP電話アダプタが一体となった機器には外付けのスプリッタが必要となる。スプリッタが外付けだと、電話局からの線をスプリッタに接続して、ADSL用と電話用に分岐した線をそれぞれIP電話アダプタに接続するため、配線が煩雑になる欠点がある。
しかし担当者は、スプリッタを内蔵した欠点として「ドアホンが利用できない」「複数の電話機を利用する場合に不便」「機器の値段が高くなる」「トラブルの切り分けが難しい」などを挙げていた。やはりNTT東日本は、IP電話であっても既存の電話との兼ね合いを気にしているように思える。このような話からも、一気にIP電話に突き進むことができない様子がうかがえるだろう。
NTT東が提供するIP電話機器「アダプタタイプ」
関連リンク
NTT東日本
[記事提供:RBBTODAY]