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2003/05/28 14:31:00 更新 |
シマンテック、感染力の高い「W32.Naco.B@mm」をレベル2で警告
シマンテックは、電子メールとファイル共有ネットワークを介して繁殖するワーム「W32.Naco.B@mm」を危険度レベル2に設定、感染警告を発した。
W32.Naco.B@mmは報告件数や感染台数こそまだ少ないが、感染力が高く、感染後のダメージも中と評価されている。5月28日版のウイルス定義で対応しているので、Live Updateを実行するとよいだろう。
感染すると、Windowsのアドレス帳に登録されている全員に対して、自分自身を添付したメールを自動的に送付する。添付ファイル名は「WARS.EXE」だ。知人から受け取ったメールでも、「WARS.EXE」が添付されている時は十分注意して欲しい。大量メール送信以外にも、システムフォルダに自分自身をコピーしたり、レジストリを改変するほか、ファイアウォールソフトやウイルス対策ソフトも終了させてしまう。
また、感染先のコンピュータにIISがインストールされている場合、HTMLファイルの改変や削除など破壊活動を行うバックドア機能も含まれる。そのほかにも、KazaaやBearShareなどのフォルダを発見すると、自分自身のファイル名を「Microsoft Visual Studio.exe」などに変更し、これらのフォルダに自分自身をコピーしたり、感染先のコンピュータがインターネットに接続されている場合、特定のIPアドレスに対して、DoS攻撃(サービス拒否)を仕掛けることがわかっている。
影響を受けるシステムはWindows 95/98/NT/2000/XPで、MacintoshやLinuxには感染しない。
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シマンテック
[記事提供:RBBTODAY]