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2003/05/28 20:14:00 更新 |
ドコモAOL、セキュリティ高めたメール・AIM統合ソフト
ドコモAOLは5月28日、セキュリティ機能を高めた会員向けメール・AIM統合ソフトウェア、「AOL Communicator」を発表した。現在はβテスト中で、7月から正式に配布する予定
ドコモAOLは5月28日、セキュリティ機能を高めた会員向けメール・AIM統合ソフトウェア、「AOL Communicator」を発表した。現在はβテスト中で、7月から正式に配布する予定。
AOL Communicatorのインタフェース
同社はこれまでも、会員向けにメール、AIM(AOLインスタント・メッセンジャー)、Web接続を統合したサービスインタフェースを提供してきた。その改良版となるAOL Communicatorでは、セキュリティ機能を強化。迷惑メールフィルタ機能を搭載しており、どれがユーザーに不要なメールか、学習させることが可能だという。
具体的には、「ベインジアンフィルタ」と呼ばれる仕組みを採用。受信したメールの文章中の単語を、可能な限り読み取って、内容を把握する。たとえばユーザーが「ポルノ」「バイアグラ」などの語句が含まれるメールをしばしば迷惑メールとして廃棄していた場合、ポルノ関連語が含まれたメールを、自動で迷惑メール扱いにするようになる。
ただし、アドレス帳登録されたユーザーからのメールは迷惑メール扱いにしないなど、柔軟な設定が可能。この迷惑メールフィルタ機能は、特定のアカウント使用時のみ利用することも可能という。
ほかにも、同社はメールサーバ側でMcAfeeウイルスチェックサービスを提供しており、メールを開いただけで感染する自動実行プログラムを、無効化するなどの措置をとっている。メールプレビューエンジンにはNetscapeのGeckoを採用しているため、IEのセキュリティホールを悪用した攻撃を受けずにすむという。
コミュニケーション機能も強化
AIMとの連携では、友だちリストの右横にポインタを持っていくと、新着メール数を表示させることが可能。AIMから友だちを指定し、メーラーを起動することなくメール送信することも可能だ。
AIMとメールの機能統合が、同社のウリだ
AOL会員同士なら、送信したメールが相手側で既読/未読か確認することができる。相手が未読であれば、送信したメールを取り消すことも可能。この場合、メールはサーバから消去されるという。
AIMやメーラーのアドレス帳、友だちリストはAOLサーバ側で一元管理されており、どれか1つのソフトでアドレス情報などを更新すると、全ソフトの情報が更新される。Outlookなどのほかのメーラーのアドレス帳も、容易にインポート可能だという。
AOL Communicatorは、OSがWindows 98/Me/2000/XPに対応。動作環境として、メモリ128Mバイト以上、40Mバイト以上のハードディスク空き容量が必要。
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[杉浦正武,ITmedia]