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2003/07/02 22:48:00 更新 |
Networld+Interop 2003 Tokyo
三洋が考える「無線LANデジカメ」の未来形とは?
ホームネットワークに、デジタルカメラをどう接続すべきか? 「N+I」会場では、三洋電機が興味深いデモを行っている。デジカメがテレビと連動して、リビングの主役になるというのだが……。
ホームネットワークに、デジタルカメラをどう接続すべきか? 7月2日から展示会場が開幕した「Networld+Interop 2003 Tokyo」(特集ページ)の“IPv6 ShowCase”と名付けられたブース群では、三洋電機が興味深いデモを行っている。
CFカードスロットには、IEEE 802.11b準拠の無線LANカードが挿入されている
写真は、左がホームゲートウェイ端末で、右が無線LANカードを利用できるデジタルカメラ(記事参照)。両端末は、IPv6網を通して接続することを想定している。いずれも参考出展との位置付けで、「製品化の予定はない」(説明員)とのことだが、無線LANデジカメ(会場では、ケーブルでつながれていたが)にはアプリケーションが組み込まれており、実際にデモを見ることができた。
デジカメでモニタリング?
無線LANデジカメとホームゲートウェイの接続がもたらすものといえば、まず思いつくのが「画像を無線で送って保存する」ことだろう。実際、同社も屋外で撮影した静止画、動画をIPv6網経由で伝送し、ホームゲートウェイ内に蓄積することを主な利用法に挙げている。
しかし、同社の考えはこれに留まらない。参考出展されたデジカメには、現在映している画像をホームゲートウェイにリアルタイム伝送するための、試作アプリが組み込まれている。これにより、デジカメを“IPv6対応のネットワークカメラ”のように利用できるわけだ。
撮った映像は、リビングのテレビなどに出力させることを考えている。「たとえば、カメラを赤ちゃんのいる部屋に設置して、モニターとして利用することもできる」(説明員)。
デジカメでテレビ電話?
さらに別の使い方もできる。このデジカメは、音声をひろえるマイクも搭載している。このたえ、テレビと連動させれば“IPテレビ電話用カメラ”として利用することもできるのだ。
フラッシュと光学ファインダーの間にある3つの穴が、マイクになっている
テレビの上にカメラを設置すれば、自然なかたちで相手と会話できる
同社はこうしたデジカメの用途に応じて、「蓄積した画像閲覧/モニタリング/テレビ電話」といった切り替えを行えるTVインタフェースを用意している(下写真)。たとえば“スナップギャラリー”を選択すると、HDDに保存された画像を表示するといった具合だ。なおこのインタフェースには、“ゲーム”の項目も用意されている。「テレビゲームをやっている最中に、互いに相手の顔を映せば面白いのでは」(説明員)。
「あそびたいコンテンツを選んでね」と、なかなか家庭的なインタフェース
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三洋電機
[杉浦正武,ITmedia]