リビング+:ニュース 2003/07/07 19:32:00 更新


世界無線通信会議で飛行機ブロードバンド用の帯域配分が決定

総務省は、6月9日から7月4日までスイスのジュネーブで開催された国際電気通信連合(ITU)の2003年世界無線通信会議(WRC-03)の審議結果を報告した。サービス開始に向けて一歩前進は見られたようだ。

 総務省は、6月9日から7月4日までスイスのジュネーブで開催された国際電気通信連合(ITU)の2003年世界無線通信会議(WRC-03)の審議結果を報告した。

 ここでは、IEEE 802.11aが屋外でも利用できるように5GHz帯の分配が決定された。具体的には、5,150〜5,250MHz帯(屋内利用、国内では現在でも利用可能)、5,250〜5,350MHz帯(屋内利用、限定的に屋外利用も可能)、5470〜5725MHz帯(屋内、屋外利用)になる。さらにFWA用について、アジア太平洋地域に限って5,250〜5,350MHzが配分された。

 この5GHz帯は、既存のレーダーや衛星との通信に利用されているため、これまでは屋外での利用は制限されていた。しかし、今回の配分により世界的に屋外で利用できるようになった。

 また、注目すべきは飛行機ブロードバンド用に14.4〜14.5GHz帯が割り当てられたことだ。飛行機ブロードバンドについては、Boeing、シスコ、Lufthansaなどが実験を進めている。また、日本では総務省が情報通信審議会に委員会を設置するなど着々と開始に向け進んでいる。今回の周波数割当は、サービス開始に向けた大きな一歩になるだろう。

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▼総務省

[記事提供:RBBTODAY]



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