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2003/07/22 14:23:00 更新 |
Interview
ゲームポータル「BB Games」のビー・ビー・サーブ孫泰蔵氏を直撃 (1/2)
7月3日にガンホーの孫泰蔵氏がソフトバンクの孫正義氏とともに発表したオンラインゲームポータル「BB Games」は、ソフトバンクグループのコンテンツ囲い込み戦略として注目を集めた。しかし、孫泰蔵氏がビー・ビー・サーブで目指すのはそうした周囲の見方とは違う地平のようだ。
ビー・ビー・サーブ社長の孫泰蔵氏
7月3日にガンホーの孫泰蔵氏がソフトバンクの孫正義氏とともに発表したオンラインゲームポータル「BB Games」は、ソフトバンクグループのコンテンツ囲い込み戦略として注目を集めた。しかし、孫泰蔵氏がビー・ビー・サーブで目指すのはそうした周囲の見方とは違う地平のようだ。
BB Gamesの目的は?
――まず今回、BB Gamesをたちあげた目的についてお伺いします
「そもそも、どんなオンラインゲームが日本でプレイできるのか体系的に網羅されている場所が少ないんですね。
せっかくゲームメーカーさんがすごくいいタイトルを作っても、せっかくエンドユーザのみなさんがいろんなゲームをやってみたいと思っても、その人たちが出会える場所・きっかけがない。そういう場を作れればということで、今回のようなプロジェクトを立ち上げたわけです」
――国内の主要なオンラインゲームメーカーに参加して欲しいということですか?
「コンソール機(家庭用ゲーム機)の場合は、BB Gamesで見て楽しそうだなと思っても、すぐその場でプレイできる訳ではなくて、パッケージを買ってこなければならないんですが、BB Gamesで何らかの特典をつけてeコマースで販売したりというのを考えています。
また、たとえばPlayStation2の場合は各メーカーさんが登録の仕組みをお持ちなのですが、そこをお互いにシステム的につなぎこんで、BB Gamesで登録していればワンクリックでプレイが開始できる“シングルサインオン”を実現したいですね。
PCの場合は、オープンβならすぐにダウンロードして体験できますし、有料化されたものであっても、体験プレイとして3日とか30日間の無料期間を提供することで、体験してもらえるようにしたいと思ってます」
――この企画をいつ頃から考えておられたのですか?
「具体的に考え始めたのは1年ぐらい前です。私たちはゲームメーカーでもパブリッシャーでもありませんので、メーカーとプレイヤーの出会いの場として、オンラインゲームのおもしろさの認知を広めていくことが私たちの使命と思ってます」
「まったく中立。Yahoo!BB Gamesではありません」
――このビー・ビー・サーブについてソフトバンクの孫正義社長といっしょに発表されましたが、この“出会いの場”をほかのインフラ、プラットフォームへ提供するお考えはありますか?
「BB Gamesというポータルは、Yahoo!BBでないと見れない、体験できないということはまったくありません。みなさんに対して中立だと思っていまして、ISPに依存しないものだと思っています。インフラやプラットフォーム、会社、系列に一切関係なく、オンラインゲームをプレイしたい人で、常時接続をお持ちの方なら、みなさんBB Gamesを体験できる、というのが鉄則だと思ってます」
――世間ではNTT対ソフトバンクという図式で注目されていますが、BB GamesのプラットフォームについてすでにNTTさんと提供について話されているということですか?
「ノーコメントです。まだ具体的にお話しできる段階ではありません」
――ということは、一番最初に組む相手としては、ソフトバンクグループということですか?
「ISPとしてはYahoo!BBですね。ソフトバンクグループということだと、ほかにもテクノロジーの部分とか、マーケティング面ではソフトバンクパブリッシングなどもあります。ただ、あんまりYahoo!BBのカラーに染まりたくないんですね。これはYahoo! GamesやYahoo!BB Gamesとかではありませんので、ニュートラルでありたいんです。
ISPだけでなく、たとえばPCメーカーさんとゲームメーカーさんがタイアップしてこのPCを買った人には一ヶ月無料、とかいったキャンペーンをするといった際には、BB Gamesでもご紹介したりもしますよ」
――中心はコンテンツプロバイダーさんだ、ということですね
「ついにそういう時代が来ようとしている、と思います。BB Gamesがイチバン売りにしたいのは、BB Games会員向けの特典がいろいろつきますよ、ということなんですね。プレスリリースではYahoo!BB会員向けの特典が大きく出ていましたが(笑)」
特典の提供では、ISPやPCメーカーのほかにも会員をもつショッピングサイト等とも連携したいと語る孫社長
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[記事提供:RBBTODAY]