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2003/07/25 18:31:00 更新 |
「セキュリティ甲子園」が1年延期に 「誤解招く可能性」と
8月に開催を予定していた、高校生らがネットワークセキュリティ技術を競う「セキュリティ甲子園」について、経済産業省は7月25日、開催を1年間延期すると発表した。「ネット犯罪の誘発を懸念する受け止め方をされるなど、誤解が生じかねない状況のまま開催することは望ましくない」と理由を説明している。
セキュリティ甲子園は8月11−12日に開催を予定していた。参加チームは自分のサーバを守りつつ、他チームのサーバに攻撃して侵入すれば得点──といったルールで競い合う。
開催概要の発表以来、「若者に侵入技術の優劣を競わせるのは筋違い」といった批判の声も上がっていた。このため経産省は「高校生などを対象にしており、現状では望ましくない」として延期を決めた。
その代わり、来年はセキュリティを含めたITの幅広い分野について課題を設定した競技会を開く。例えば、「与えられた条件の中で最高の性能を発揮するプログラムをオープンソースで開発するコンテスト」など、技術が悪用されにくい形で才能を発掘していきたいという。
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「セキュリティ甲子園の延期について」
[ITmedia]