リビング+:ニュース 2003/08/01 17:13:00 更新

[CRL一般公開]
2010年までには全世帯で100Mbpsクラスの通信が可能になる?

FTTHが普及する中、離島であったり山間部ではまだADSLでも利用できない地域がある。しかし、2010年までには日本の全世帯で100Mbpsクラスの通信サービスが利用できかもしれない。通信総合研究所(CRL)の一般公開では、衛星を使ったブロードバンド通信が紹介されていた。

 FTTHが普及する中、離島であったり山間部ではまだADSLも利用できない地域がある。しかし、2010年までには日本の全世帯で100Mbpsクラスの通信サービスが利用できかもしれない。通信総合研究所(CRL)の一般公開では、衛星を使ったブロードバンド通信が紹介されていた。

 同研究所が進めている衛星ブロードバンドは、先に説明したような離島や山間部でのインターネット接続サービスの提供のほか、災害時やイベント時の臨時の通信回線としての利用を想定しているという。通信速度は、家庭向けを想定した小型のパラボラアンテナでは155Mbps、ある大規模なアンテナだと1.2Gbps程度だ。

 さらに最大の特徴はATMスイッチを内蔵していることろにある。これまで、衛星を利用した通信の場合はいったん地球局にトラフィックをおろしてから、ルーティング処理を行い、再び衛星にトラフィックを上げるといった処理が必要だった。そのため遅延が非常に大きくなる。しかし、開発を進めている衛星だとATMスイッチが内蔵されているため単体でルーティング処理までできててしまうのだ。

 予定では2005年後半に実験衛星を打ち上げ、5年間の実験を経たのち商用利用が開始されるという。しかし、この実験衛星がそのまま商用サービスに利用される可能性もあるとのこと。このため、2010年までには日本のどんな場所であっても100Mbpsクラスまたはそれ以上の通信環境が手に入ることになるだろう。

 しかし、衛星を用いるとどこでも通信できるという利点がある一方で、意外な場所で利用できなくなる。それは、ビルが乱立する都市部だ。都市部などでは空の天辺“天頂”しか見えないため、本来なら4つ見えなければならないGPS衛星が、ビルなどで遮断され3つしか見えなくなり、結果として測位ができないことがある。

 そこで研究が進められているのが、「準天頂衛星」だ。これは、常に天頂付近に見える衛星で、現在のGPS衛星などの補助をさせようというものだ。これにより、現状のGPS衛星が3つしか見えなくても、準天頂衛星で補助させることにより正確な測位が行えるのだ。

 さらに、これまで以上に精度が向上するため、道路のどちらの車線を走っているのかまで測位できるようになるという。ほか、テレマティクスをはじめとしたITS向けのデータ通信サービスも提供できる。この準天頂衛星は、5年後の打ち上げが予定されているとのことだ。

 CRLの一般公開は、2日まで東京都小金井市の同研究所で行われている。入場料は無料。

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準天頂衛星のために開発を進めているという水素メーザ原子時計のモデル。GPSを用いた測位には、正確な時計が必要になるため開発を進めている。しかし、現在のGPS衛星の技術を流用したら済む話だと思ったら、アメリカの軍事技術のため転用できないというのだ。準天頂衛星の開発は、アメリカに依存しきっているGPSからの脱却を図るねらいもあるようだ

関連リンク
▼通信総合研究所

[記事提供:RBBTODAY]



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