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2003/08/28 19:42:00 更新 |
IIJ、NTTグループ傘下に
経営不振に陥ったインターネットイニシアティブ(IIJ)は、総額約120億円の第三者割当増資を実施すると発表した。NTT(持株会社)とNTTコミュニケーションズがこれを引き受ける。
経営不振に陥ったインターネットイニシアティブ(IIJ)は8月28日、総額約120億円の第三者割当増資を実施すると発表した。NTT(持株会社)とNTTコミュニケーションズが引き受け、NTTグループはIIJの筆頭株主になる見通し。
第三者割当増資は9月16日を払い込み期日として行い、1万2615株を1株当たり95万1300円で発行、このうち約60億円を資本に組み入れる。NTTグループ2社のほか、現在の大株主である伊藤忠商事と住友商事なども引き受ける方向。
NTTは同日、「IIJから経営支援要請を受けたのでグループとして応じることにした。高度な技術力を持つIIJと連携し、ブロードバンド事業を拡大する」とコメントを発表。引受額は今後決定するとしている。
IIJは関連会社のクロスウェイブコミュニケーションズが8月20日に会社更生法の適用を申請したのを受け、「早急に資本増強策を講じ、財務体質を強化する」としてNTTグループなどに支援を要請していた。
IIJは2002年7月、電力系通信会社のパワードコムと経営統合する方針を発表。NTTへの対抗軸として結集を図ったが、東京電力の原発不祥事などで破談、今年3月に統合を見送った経緯がある。
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NTTのニュースリリース
[ITmedia]