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2003/09/17 23:59:00 更新 |
WPC EXPO 2003レポート
東芝の新構想――パーソナルビデオサーバ&モバイルビューワ
WPC EXPO 2003の東芝ブースで、ホームネットワークの未来を提案するような2種類の端末を見かけた。「パーソナルビデオサーバ」と「モバイルビューワ」がそれだ。
WPC EXPO 2003の東芝ブースで、ホームネットワークの未来を提案するような2種類の端末を見かけた。「パーソナルビデオサーバ」と「モバイルビューワ」がそれだ。
パーソナルビデオサーバ。“小型軽量B6サイズ”をうたう
パーソナルビデオサーバは、「従来のビデオデッキを小型化・高性能化したイメージ」(説明員)。TVアンテナと端末をつなぐだけで、MPEG-4でテレビ番組を録画できる。HDD容量は、20Gバイト。384Kbpsで録画した場合、約100時間の番組録画が可能となる。
無線LANカードを搭載可能で、これにより複数のPCで映像ファイルを共有・保存できる。また、小型のためどこにでも気軽に持ち出しが可能。出先で保存した映像を出力することも行えるわけだ。
上部に無線LANカードを搭載するほか、側面にSDカードスロットも備えている
単独で20Gバイトの容量を持つモバイルビューワ
こちらはモバイルビューワ。デジカメ程度の大きさとなる。会場では、2種類の端末が展示されていた
モバイルビューワは、4.0インチ低温ポリシリコンTFT液晶を搭載した端末。640×480ピクセル、200ppiの解像度を持つ。MPEG-4で録画した番組を、好きな場所で視聴できるというコンセプトの端末だ。「インタフェースはまだ用意していないが、液晶に表示されたメニューを操作するイメージ」(説明員)。
20GバイトのHDDを積んでおり、上記のビデオサーバ同様、384Kbpsで100時間の番組を保存できる。入出力インタフェースとしては、USB2.0ポートを備えるほか、Bluetoothや無線LANも利用可能。もちろん、パーソナルビデオサーバと組み合わせて利用することもできる。2000ミリアンペアのアドバンスドリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、駆動時間は約2時間という。
側面には、USB2.0ポート。反対側には、SDカードスロットがついている。「512MバイトのSDカードなら、約2時間分の番組をやりとりできる」(説明員)
端末の背面をのぞくと、ここにはCMOSカメラが搭載されていた。画素数は30万画素と、携帯電話のカメラレベル。このデータも、端末内に保存可能だ。
カメラもついて、ユーザーの楽しみは広がる。2機種のうち、1機種ではズームも可能だという
これらの端末は、いずれも開発段階。ただし、製品の完成度は高いことから、商品化も近そうだ。「価格、発売時期ともに未定だが、今後ユーザーの声を聞きながら検討していきたい」(説明員)。
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特集:WPC EXPO 2003
[杉浦正武,ITmedia]