ソフトバンクは、2003年3月期の第2四半期決算を発表した。グループ全体の連結売上高は、Yahoo!BBサービスの加入者数増加などにより対前期比で176億円増の1,215億円に拡大したものの、営業損益では151億円の赤字、経常損益は230億円の赤字に。さらに、あおぞら銀行売却などによる特別損失が計上されたため、当期損益は426億円の赤字となった。営業損益、経常損益とも前期より改善はしたものの、連結での営業損益の黒字化は今年度の第4四半期以降にずれ込む見通しだ。
ソフトバンクBBによるブロードバンドインフラ事業(現在はほとんどがYahoo!BB)は、今期の売上高297億円に対し、207億円の赤字となった。2002年度の第4四半期の赤字357億円をピークに、2四半期連続で赤字幅は縮小している(03年1Qは▲288億円)。また、今期は顧客獲得コストが従来の約300億円から約250億円(いずれも四半期あたり)へと縮小しているが、これは新規顧客数そのものが減ったことによるもの。
今後のブロードバンド事業について孫社長は、「速度を追い求めるよりは付加価値サービスをつける」「付加価値サービスがこれから競争の中心になる」とし、BBフォンサービスに加え、来年半ばに本格的に全国展開する計画の放送事業「BBケーブルTV」や、「BB Games」「ラグナロクオンライン」などのオンラインゲーム事業のようなコンテンツサービスが差別化の重要な要素になるとの見通しを示した。
[記事提供:RBBTODAY]
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