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2003/11/12 17:27:00 更新 |
コンピュータへの脅威は水道や電力などライフラインにも及ぶ可能性が
ウィルスなどのコンピュータやネットワークに対する脅威は、時間とともに規模が大きくなっているが、水道や電力などライフラインにまで及ぶ可能性を示唆した。米SymantecのCTO兼副社長であるRob Clyde氏によるものだ。
Rob Clyde氏
ウィルスなどのコンピュータやネットワークに対する脅威は、時間とともに規模が大きくなっているが、水道や電力などライフラインにまで及ぶ可能性を示唆した。米SymantecのCTO兼副社長であるRob Clyde氏によるものだ。
コンピュータへの脅威は、1990年代のWeb書き換えや単発DoS攻撃に始まり、メールを媒体としたワーム、分散型DoS攻撃、企業へのクラッキングに発展した。さらに最近では、nimdaなど複数のルートを介して感染する複合型のワームも登場している。
これを踏まえて同氏は将来的には「秒単位のフラッシュ攻撃、大量ワームによるDDoS、さらに水道や電力などライフラインへの致命的なハッキングが起こるのではないか」と予測を示した。このうちライフラインへの攻撃については、「昨年のカリフォルニアの電力会社やオーストラリアの下水道などですでに発生している」とすでに予兆があると警告した。
また、先日買収した米ON Technology社の技術を利用してOSや他社製品のパッチを自動的に適用させる機能を搭載する意向を示した。これによりSymantecのエンタープライズ向け製品は、これまでのファイアーウォール、ウィルス対策、アクセスコントロール、VPNなどに加えパッチの自動適用など多彩な機能を搭載することになる。
この問題点として「細分化しすぎたり複雑になりすぎてアプリケーションのカスタマイズが十分にできない」などの問題点を上げた。こうなってくると、コストと管理の面で敷居が高くなっている。この解決策として同氏は「機能の統合化」をしきりに唱っていた。
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[記事提供:RBBTODAY]