富士通など5社、広域イーサネット+L2スイッチによる単一巨大ネットワークの運用実験を開始。ルータを極力排して運用コストの低減を目指す

【 国内記事】 2001年12月3日更新

 富士通、メディアエクスチェンジ、パワードコム、東京エレクトロン、ネットワンシステムズの5社は共同で、広域イーサネット網をレイヤ2スイッチで接続する単一巨大ネットワークを構築、運用実験を開始したと発表した。

 実験では、通常フロアごとや部署ごとに設置されるルータの代わりにスイッチングハブを設置し、広域イーサネットサービスを経由してデータセンターに接続する(データセンターと広域イーサネットの間のみレイヤ3スイッチを使用)。その上で、これまで拠点ごとに分散配置されていた部門サーバなどを、データセンターに集約した。

 数百キロメートル離れた複数拠点を接続するネットワークを、スイッチングハブを使って構築することで、機材のコストを抑えるほか、ルータ管理など運用コストの低減も可能になるものと期待されている。

 実験は2002年1月までの予定で、スイッチングハブのみで構成されたネットワークの信頼性を検証するところから始まり、IPアドレスや名前管理、IPv6の実証試験などをおこなう予定。

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