OCN大阪-東京間が4.8Gbpsに。海外接続拠点とIX接続も大阪、東京に分散し、品質重視のインターネットへ
NTTコムは、ブロードバンド時代に向けて本格的なOCNバックボーン改革に踏み出した。今回のアプローチは、ブロードバンド帯域をしっかりとサポートするためのバックボーン強化が中心となる。
今回のOCNバックボーンの強化は、負荷分散と二重化にともなうもので、海外接続拠点を東京(2.4Gbps)、大阪(1.2Gbps)の構成をとり、OCN網からの海外接続帯域は、合計で3.6Gbpsとなる。これに伴い、東京-大阪間のバックボーンも大幅見直しとなり、両拠点間の帯域を、4.8Gbpsに増強をする。また、大阪でIXに接続する帯域の見直しが実施され、2Gbps(JPNAP大阪、NSPIXP-3共に1Gbpsでの接続)での接続となる。これまで大阪でのIXへの接続はNSPIXP-3へ100Mbpsだけであったことから考えると、OCNは東京、大阪でトラフィックを分散すると共に、冗長構成をとることによる品質重視のサービスに動き出した。なお、IXの接続に関しては、JPNAPに加えてNSPIXPにもすべて冗長構成でのつなぎこみとなり、東京、大阪間の迂回ルートが発生したとしてもおさえこめるだけのネットワークを構成した。
今後、OCNはギガビットバックボーンの強化は逐次実施するものとしており、来春には東京-大阪間を10Gbps、来年度中には20Gbpsに増強するとしており、落ちない・遅くならないインターネットをベースにサービス展開をするものとみられる。
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