北海道のワイコムがワイヤレスインターネットサービスに参入。都市部と過疎地域でFWAサービスを提供
北海道札幌市に本社を置くワイコムは、5日に第一種電気通信事業許可の申請書を提出したと発表した。
この申請は、北海道の都市部や過疎地域に2.4GHz帯を利用したFWAサービス(最大速度11Mbps)の提供を前提としたもので、認可されれば7月1日よりサービス開始となる予定。サービス開始時点で予定されているサービスエリアは北海道札幌市、紋別郡上湧別町、紋別郡湧別町の各一部地域。都市部だけでなく過疎地域へのブロードバンド普及に積極的な姿勢をみせている。
札幌市などの都市部では、モバイルインターネットサービスと提携してMIS方式による街角インターネットサービスを展開するという。特に、ホテルのロビーや駅構内、喫茶店、店舗やイベントホールなど、集客力のあるエリアに基地局を設置していく方針である。1つの基地局の提供エリアは半径100m以内。
一方、地方や過疎地域では、基地局からユーザ宅に設置された受信機に無線で飛ばすワイヤレスインターネットサービスや、各種データ配信用の通信回線を提供するという。北海道など広大なエリアでは、ケーブルを敷設するよりもFWA方式の方が設備投資が少なくてすみ、さらに多くの利用者にサービスを提供できるメリットがある。1つの基地局の提供エリアは半径2km以内。
また、本サービスに先立って6月頃より一部地域でモニタ利用者の募集を開始する予定でいる。モニタは、北海道のISPを通して募集するという。
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