アッカFTTHやイー・アクセスFTTHも登場か?NTT東西、アクセス系光ファイバの開放が第二段階へ

【 国内記事】 2002年2月13日更新

 NTT東日本およびNTT西日本は12日、局舎からユーザ宅までのアクセス系光ファイバを局舎内でイーサネットに変換する「メディアコンバータ」の事業者間接続料金について、認可申請を総務省に対して提出した。このメディアコンバータによる接続は、NTT Bフレッツサービスにおけるベーシックタイプ/マンションタイプに使用されているものと同様の接続方式である。

 NTT東西と通信事業者は、100Mbpsのイーサネットポートで接続されるため、通信事業者はルータやL3スイッチなどのイーサネット機器を用意するだけでFTTHアクセスが利用できるようになる。

 光アクセス系については、シェアドアクセス方式(Bフレッツ ファミリータイプ相当)について既に認可を受け、提供が開始されているが、今回のメディアコンバータ接続は、初めての提供となる。

 メディアコンバータには2種類あり、16芯の光ファイバを1イーサネットポートで接続する「集線型メディアコンバータ」の場合、16回線で月額20,057円(1,254円/回線・月)。1ファイバ・1イーサネットポートの「非集線型メディアコンバータ」の場合、1,531円/月となっている。

 光アクセスライン(加入者宅までの光ファイバ)については既に料金認可済で、4,603円/月(タイプ1:障害対応が営業時間内)または4,879円/月(タイプ2:障害対応が24時間)となっている(いずれも1芯式ファイバ)。このため1回線あたりの月額基本コストは、非集線型で6134円、集線型で5,857円となる(いずれもタイプ1)。ちなみに、シェアドアクセス方式の1回線当たり約3,180円/月と比べるとやや割高となっているが、非集線型は1ユーザ1ファイバとなり最大100Mbpsが専有できる。

 このサービスを利用すれば、通信事業者がNTT東西のファイバを使ったFTTHサービスを比較的手軽に提供可能となるわけで、この動きは、東京電力のFTTHホールセール事業に対抗する意味もあると思われる。

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