GIIのワイヤレス市場についての報告書:拡大を見せるワイヤレスLAN市場。2006年には5GHzが主役に

【 国内記事】 2002年2月14日更新

 2006年には、5GHz用ワイヤレスLANデバイスの出荷数が、2.4GHz用の出荷数を超え、ワイヤレスLANの市場が2.4GHzから5GHzへと移行する− グローバルインフォメーション(GII)が3月に出版予定の報告書『ワイヤレスLANの世界市場』では、こうした世界のワイヤレスLAN市場の見通しが述べられている。

 この報告書では、PDAやノートパソコンの高性能化とワイヤレスLAN人気の相乗効果によって、ワイヤレスLAN市場全体が飛躍的な成長を見せるとしている。特にアジア太平洋地域での成長は目覚しく、2001年から2007年の6年間について、出荷数・収益とも最大の成長を達成すると予測している。

 また、ワイヤレスLANによる公衆アクセスサービス(いわゆるホットスポット/街角インターネット)についても取り上げられており、日本、アメリカ、スカンジナビアの3地域では、ワイヤレスLANの公衆網整備に顕著な動きが見られるとしている。

 日本では、昨年からMIS(モバイルインターネットサービス)やNTTコミュニケーションズが実験サービスの提供を開始しており、このうちNTTコミュニケーションズの「ハイファイブ」は商用化が予定されている。こういった外出先での接続環境の充実は、新たなネット産業の可能性を感じさせる半面、設備投資やセキュリティの懸念から参入を見合わせるISPも少なくない。

 報告書では、携帯電話事業者がこうした公衆アクセスサービスに参入した場合に、ブランドイメージや課金システム、あるいは携帯電話とワイヤレスLANベースのサービスのシームレスな通信などにより、相乗効果が期待できるとしている。

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