岡山県内各社のCATV網を利用したインターネット電話の実証実験、4月にスタート
岡山県ケーブルテレビ振興協議会は、4月から7月までの3ヶ月間、インターネット電話の共同実証実験を行うと発表した。共同実験には、CATVインターネットサービスを提供している県内のCATV局7社とビップス岡山、岡山情報ハイウェイが参加する。
実験に参加するCATV局は、井原放送、岡山ネットワーク、倉敷ケーブルテレビ、テレビ津山、玉島テレビ放送、もぎたてテレビ奥津(奥津町)、吉備ケーブルテレビ(予定)。ビップス岡山はシステムを岡山情報ハイウェイに設置し、CATV局はそのシステムを共同で利用する。
本実験では、VoIPのプロトコルにP2P(ピアツーピア)によるインターネット電話向けの「NOTASIP(Nothing Other Than A Simple Internet Phone)」が採用されている。そのため、通話時には電話番号とIPアドレスの情報が登録された電話帳サーバに一度だけアクセスすればよく、ユーザが増加した場合にもシステムへの負荷が少ないというメリットがある。インターネット電話の利用に必要となるCATVモデムとアナログ電話機の間に接続するターミナルアダプタは、ビップス岡山が機器販売しているワールドアクセルの製品を使用する。
実験対象となるのは、参加局のCATVインターネットサービスを利用している個人・法人ユーザ。実験期間中、モニタにはターミナルアダプタが無料で提供される。実験モニタの募集要項などについては後日発表される予定。
本実験によって、同協議会では音声品質の調査やインターネット電話の利用状況、データ通信への影響などを測定するとしている。
なお、ワールドアクセルのターミナルアダプタを利用したインターネット電話の実証実験は、三重県でも実施されている。