eラーニングに関する利用者の意識調査によると、利便性を評価しつつも強制力の欠如やサービス内容に不満が。ガートナー ジャパン調べ
ガートナー ジャパンが実施した、eラーニングに関する利用者の意識調査によると、利用者は時間や場所の制約がないことをメリットと感じながらも、さまざまな不満を抱いていることがわかった。
調査は複数回答を認める形式で行われ、eラーニングの評価点トップ5としては、「時間・場所の制約がない」(88.1%)が圧倒的多数で、これに「自分のペースで学習できる」(15.5%)、「インタラクティブ性」(7.5%)、「コストが安い」(6.9%)、「コンテンツが多様」(4.4%)と続く。
一方、不満点は、「強制力の欠如」(27.2%)、「コンテンツに対する不満」(17.8%)、「対応不備」(12.6%)、「IT環境が不十分なことによる不便さ」(11.4%)、「臨場感がない」(11.2%)と続く。
評価点として、eラーニングの特長である「インタラクティブ性」が3位に入っているものの7.5%と数は多くなく、「強制力の欠如」を不満と感じている利用者が多いことからも、利用者の受け取り方としてはeラーニングが従来の通信教育の粋を出ていないようすが伺える。進捗管理や24時間対応、利用者同士のコミュニケーションの場の提供など、ネットの特長を積極的に取り入れたサービスも増えてきてはいるが、集団研修におけるメリットである緊張感や相互刺激の実現にはいたらず、これらがコンテンツ提供者の今後の課題となりそうだ。
この調査は、IT先進ユーザで構成された同社の固定パネルより、研修を受ける側にある社員(企業内個人)を対象に行ったもので、有効回答数494名のうち228名(46.2%)が実際にeラーニングを利用。利用者と非利用者の回答傾向に、大きな差はなかったという。
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ガートナー ジャパン