ソフォス、3月のウイルス報告トップ10を発表。トップはKlez-G、僅差の2位はBadtrans-B

【 国内記事】 2002年4月4日更新

 アンチウイルスソフトベンダーのソフォスは、2002年3月のウイルス報告状況を公表した。それによると、トップはKlez-G(23.7%)、2位はBadtrans-B(22.8%)となっている。新たにランクインしたウイルスでは、FBound-Cが4位、Gibeが7位、Caric(通称:クリントン)が8位となっている。この数字は、ソフォスに寄せられたワールドワイドの報告を元にしたもの。

 新たにランクインしたFBound-C、Gibe、Caricがいずれもユーザにクリックさせるタイプのオーソドックスなトロイの木馬であるのに対し、上位2種はIEのセキュリティホールを使用したワームタイプのトロイの木馬で、目立たずに感染することから、なかなか対策が行われてないということのようだ。ソフォスは発表の中で、「話題になっている新種ウイルスに注意を払っているだけでは不十分ということです。重大ニュースとして騒がれていないからといって、そのウイルスが被害を与え続けていないということにはなりません」と述べている。

 現在のウイルスは、発病後の再感染が非常に大規模に起こるため、アンチウイルスソフトの使用やセキュリティパッチのこまめな適用などで十分な対策を行う必要があるといえるだろう。

 ソフォス発表の2002年3月度のウイルスランキングは以下のとおり。

順位 ウイルス名 報告の割合 先月の順位
1位↑ W32/Klez-G 23.7% (4位)
2位→ W32/Badtrans-B 22.8% (2位)
3位↑ W32/Magistr-B 6.9% (5位)
4位! W32/FBound-C 6.8% (新規)
5位↑ W32/Sircam-A 4.8% (6位)
6位↑ W32/Magistr-A 3.6% (7位)
7位! W32/Gibe-A 3.0% (新規)
8位! W32/Caric-A 2.1% (新規)
9位→ W32/Hybris-B 1.7% (9位)
10位↓ W32/Klez-E 1.5% (3位)
その他 23.1%


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