NTTドコモの公衆無線LANモニターサービス。本日より開始。1Mbpsオーバの速度をどう使うかがキー
NTTドコモの公衆無線LANモニターサービスが本日より開始となった。初期の開設ポイントは都内8箇所である。これまで、我々は各社の実験に参加してきたが、ハイファイブやMISと異なり、ドコモはごく普通のビジネスシーンの中で展開をしようとしているところが特徴だ。各社の初期の実験エリアというと、ハイファイブのモスバーガやMISの世田谷区三軒茶屋という記憶が新しい。ところが実験参加が後発となるドコモは、そういった代表的な実験エリアが存在しない。そして、東京国際フォーラムや幕張メッセのロビーというような施設や、ホテルオークラ、帝国ホテルのロビーといった待ち合わせのビジネスシーンによくある空間の中に基地局を配置している。
ドコモの公衆無線実験でのユーザ管理は、ハイファイブ同様の方式だ。あらかじめESSIDやWEPキーを設定し、コネクションを確立したあとにウェブブラウザベースで認証をする。ウェブブラウザを立ち上げるとログイン画面が表示され、そこから認証用のユーザIDとパスワードを記入することでアクセスできるようになる。初心者にもわかりやすい方法なので十分に受けいれられる余地はある。ただし、この方法にはいくつかの欠点があり、ブラウザのセキュリティ設定によっては、アクセスページが開かない。また、ハイファイブの実験ではPDAで認証画面が開かないという問題が生じていた。いずれにしても、このあたりの問題点は、実験を重ねるにつれて解消していく問題であろう。 ここからあとは、あくまでも現在の実験状態での話になる。モバイルマルチメディアラボ新宿の場合、スループットとして1Mbps以上の速度がコンスタントに出ている。聞くところ、バックボーン3Mbpsに対して半分なので、悪くない数字だ。また、どのホットスポットにおいてもこれぐらいの実質スループットが出るのであれば、待ち時間に電子メールを送受信したり、必要なビジネス情報が記載されているウェブサイトにアクセスするという用途に利用するには不自由を感じることはなかろう。ただし、NTTドコモの今回の実験は、すべてのホットスポットにおいて、共通のアクセス回線を用意しているわけではない。また、今後どのような形でアクセス回線を構築し、バックボーンやサービスを運営していくかについても未定となっている。 実験としては、それなりのスケールで展開しているが商用サービスになるかどうかというと、実験中にどれだけの利用者がどういったことにホットスポットを使うかによって展開が自然と決まってくる。当然、そこにはNTT.comが実施するハイファイブの姿もあるだろう。また、先行してサービスを開始しているMISの姿もあるだろう。こうした状況からか、ドコモは6月末までのテストをとにかく実施した上で、そこから先を考えていくという姿勢を崩さない。 モバイルマルチメディアラボ新宿自体も、ホットスポットに関してなにかしらのサポートを積極的に実施するという位置付けでもなく、公衆無線LANモニターサービス事務局が中心となって、実験を通してユーザニーズをとにかく捕らえようとしている。ドコモのこの実験は、参加者がどういう用途でホットスポットを利用するかによって、将来が大きく変わりそうだ。 [RBBTODAY] モバイルショップ
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