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» 2019年01月11日 06時00分 公開

「コク」や「キレ」がビールに近い:ビール大手4社、安い“ニアビール”で競争 消費税引き明げに対応

国内ビール大手4社の平成31年事業方針が10日、出そろった。10月の消費税率引き上げで、消費者の節約志向が強まると予測。ビールよりも税率が低く、価格が比較的安い第3のビールの需要拡大を見込み、各社とも第3のビール強化を打ち出した。中でも「コク」や「キレ」がビールに近い“ニアビール”に注力する。

[産経新聞]
産経新聞

 国内ビール大手4社の平成31年事業方針が10日、出そろった。10月の消費税率引き上げで、消費者の節約志向が強まると予測。ビールよりも税率が低く、価格が比較的安い第3のビールの需要拡大を見込み、各社とも第3のビール強化を打ち出した。中でも「コク」や「キレ」がビールに近い“ニアビール”に注力する。

photo アサヒビールが投入する第3のビールの新ブランド「アサヒ極上〈キレ味〉」

 これまで第3のビールは、飲みやすさや食事との相性を強調してきた。だが、今年は第3のビールでありながら、苦みがあるビールに近い味わいを実現したタイプに力を入れる。

 同タイプの新ブランド「極上〈キレ味〉」を投入するアサヒビールの平野伸一社長は「ビールに近い『ニアビール』という新しいジャンルだ」と定義する。サントリービールは、このジャンルで今年前半に2つの新ブランドを発売する異例の対応だ。

 各社がニアビールで競うのは、キリンがこのコンセプトを先取りして昨年3月に発売した「本麒麟」が大ヒットしたのが大きい。昨年の国内ビール類市場は14年連続の減少とみられる中、本麒麟効果でキリンは唯一年間販売を伸ばした。

 このため他社も、増税後の消費者の低価格志向を意識し、本物志向にもこたえるニアビールを強化することにした。ただ、ニアビールがビールに近づけば近づくほど、主力ビールからのシフトの可能性も高まる。第3のビール拡大は、収益性の低下という経営課題にも直面することになる。

photo サッポロビールの「本格辛口」

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