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» 2019年01月16日 08時00分 公開

気鋭の起業家たちが語る「テクノロジーと経営」(前編):DMM亀山会長がベンチャーブームに物申す「プレゼンがうまいだけの起業家が増えている」 (7/7)

[今野大一,ITmedia]
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Amazonが狙う「融資ビジネス」

――現金を維持するのってとてもお金がかかりますよね。うちもゲームセンターを経営していますが、ゲーム機には10キロ以上の100円玉が貯まるわけです。それを夜間銀行に持っていくのは本当に大変なのです。といっても僕はやっていないのですが(笑)。これがキャッシュレスになるとやらなくていいし、安全にできますよ。

亀山: そうなるとガードマンの仕事がなくなっちゃうね。

 「銀行VS.インターネット企業」でいうと、Amazonは自分たちの出店業者に対しての融資に力を入れていくと思うんだよね。というのはAmazonは、出店業者の売り上げも全部分かっているわけ。どのくらい商品を客に送って、いくら稼いでいるというデータがあるから、担保を取っているようなもの。だから融資というよりは、金利を取った先払いみたいなものかな。一方、銀行はそういう手堅い融資ができない。AIやITを使えば、効率やスピードはどんどん上がるから、出店業者は銀行に頼らなくてもAmazonの資金で運営できるわけだよ。

 Amazonは、出店業者が商品を売った日にお店や個人にお金を支払ってあげればいいのに、「貸す」という考え方なのね。まあ、せこい考え方かもしれないけど、金融ビジネスの取っ掛かりとしてはうまいやり方だよね。だから情報を持っている人たちが融資をして稼ぐビジネスを、メルカリや楽天もこれからドンドンやるんじゃないかな。

――今の日本のキャッシュレス企業は決済手数料でもうけようとしていますが、アリペイやテンセントは最初から決済手数料でもうけようとはしていなかったのです。だから決済手数料を安くすることでどんどん普及しましたよね。

亀山: すぐにもうけなくても一定のシェアを取っておけば、あとはどうとでもなるわけよ。値上げすればいいだけだから。DMMやセガサミーも、スマホアプリでゲームを出すと3割の手数料を持っていかれるの。何もしないで3割だよ。そこの部分をAndroidとiPhoneに押さえられているから、二大市場のプラットフォームに出すしかないわけ。今は「3割取るよ」といっているけど、来年から「4割に値上げするよ」といえば逆らえないじゃん。

 プラットフォームを押さえられると、あとはそこに乗るしかないんだけど、自分たちの勝てるところはどこにあるのかを探さないといけないよね。今の自分たちの力を理解して、生き残れる場所を自分たちで作ろうとしないとね。

phot このセッションは写真撮影禁止だったが、亀山氏が顔を隠した一瞬だけ撮影が許され、会場の大学生は熱心にスマホ撮影をしていた
phot 会場は当初立ち見が出るほど盛況だった

1月18日(金)に、記事の後編を公開いたします!お見逃しなく!

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