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» 2019年01月18日 08時00分 公開

ホリエモンが政治家に頭を下げてまで「子宮頸がんワクチン」を推進する理由守れる命を守るため(3/6 ページ)

[今野大一,ITmedia]

予防可能な「死に至る病」

 昔は青森県や秋田県でがんが多かったですが、その理由は「しょっぱい食事をしているから高いのだ」と言われていました。では日本で一番胃がんの発生率が低いのはどこだと思いますか? 沖縄です。でも沖縄ってスパムとか結構しょっぱい食事をするじゃないですか。なのに「塩が原因だ」と言われていたのです。

 もちろん塩はがんになる要因の一つではありますが、ピロリ菌に感染している胃で塩分によってがんになるリスクが高まるといわれています。結局沖縄の人たちには東南アジアの人たちの血もかなり入っているということが考えられました。東南アジアのピロリ菌は相対的に悪性度が低いです。なので、人種的にハイブリッドだから胃がんの発生率が低かったという話だったわけです。

 そういうことが分かったのはここ20年くらいでした。でも、ピロリ菌のことはあまり知られていません。だから僕が3年前に、「ピロリ菌のことを知ってもらおう」というキャンペーンを始めました。「ピロリ菌の感染を調べて胃がんにならないようにしましょう。もしピロリ菌がいたら、除菌をしましょう」というキャンペーンです。そしたらキャンペーンは結構うまくいきました。

 「これはいい」と思って大腸がんでも同様のキャンペーンをやりました。大腸がんも実は予防できます。なぜならほとんどの大腸がんはポリープからがんになるので、便潜血検査や大腸内視鏡でポリープの有無を確かめて、がん化する前にポリープを切除すれば良いのです。予防医療普及協会では「予防できる、分かりやすい死に至る病」としてターゲットを絞ってやっていましたが、次に僕たちが始めたのが「子宮頸がん」でした。

phot

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