ニュース
» 2019年02月07日 06時00分 公開

「ドイツ勢を見てみろ」:「スープラ」復活を渇望したのは豊田章男社長だった その思いとは…… (2/4)

[SankeiBiz]
SankeiBiz

 多田氏「2012年に(スポーツカーの)『86』を発表して、欧州で海外のジャーナリストに試乗してもらっていた時のことです。突然、日本から電話がかかってきて、『明日こっそりミュンヘンに行け』と指示されました。そのままBMWの本社に初めて行きましたが、とにかく『BMWとクルマを共同で作れるか、それだけを打診してこい』と……。そう言われた瞬間に『新しいスープラを作れということだな』と分かりました。なぜならその当時、直6の量産型高性能エンジンを持っていたのはBMWだけ。スープラと言えば直6エンジンが伝統でした。そこから話が始まり、ずいぶんと時が経ちましたね」

 スープラ復活を最も強く望んだのは豊田社長だったと両者は口を揃える。そのきっかけは「いいクルマをモータースポーツから作る」ために、自らレーシングドライバーとして挑戦した2007年のニュル24時間レースだった。

 友山氏「豊田はレースに先立ち、(トヨタのテストドライバーの頂点に立つ)マスタードライバーの成瀬弘さんからニュルで運転訓練を受けていました。そのときに成瀬がこうつぶやいたそうです。『ドイツメーカーを見てみろ。BMWやアウディは開発中の新型車で走っている。うちがここでまともに勝負できるクルマは、もう生産が終わった中古のスープラしかない』。そう言われたことがすごく悔しかったと−。成瀬は9年前に試作車のテスト中に事故で殉職いたしましたが、その言葉が忘れられなかった豊田は『いつかスープラを絶対に復活させると決意した』と言っていました」

photo 新型スープラ(手前)とGRスープラ・スーパーGTコンセプト

Copyright (c) SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

注目のテーマ