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» 2019年05月15日 06時00分 公開

対策急務:どうする? 東京駅、新宿駅であふれる高速バス待ち客 (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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1万人が50席奪い合う

 国土交通省によると、高速バスの運行系統は平成3年度は1093しかなかったが、26年度は4996まで増加した。バス網の拡大とともに、利用者も3年度の5万7213人から、26年度は11万5703人にまで増えている。

 ただ、バス待ちの環境整備は追いついていない。東京駅八重洲南口に乗り場が整備されたのは25年12月だが、切符売り場内の待合所の収容人員は50人ほど。平日は550本超、土日は600本以上が発着し、利用者は各平均で約9000人と約1万6000人にも上るため、収容力が圧倒的に不足している。

 周辺にはベンチもなく、飲食店の多くも午後11時ごろには閉まる。必然、夜間の乗り場には恒常的に乗客があふれるが、乗り場を管轄するJRバス関東は、「(待合室の)増設などは今のところ予定していない」としている。

千便超にトイレ7室

 28年に開業した新宿駅直結の交通ターミナル「バスタ新宿」も、同様の問題をはらむ。

 最大で117社のバスが乗り入れ、1日当たりの平均発着数は約1500便に達するが、待合室の席数は344席。さらにトイレの個室は女性21室、男性が7室。女子トイレはオープン直後の8室から増設されたが、トイレ待ちの列が途切れることはない。

 《東京駅の待合室狭すぎ 満員電車かよ!》《バスタ新宿こみすぎ 座って待てる場所もない》《東京駅には夜行バス難民であふれている》。インターネット上には、ツイッターなどで利用者の“苦情”が数多く書き込まれている。

 なぜ、環境が整わないのか。高速バス事業のコンサルティングを行っている「高速バスマーケティング研究所」の成定竜一代表は、「ターミナル(の待合室を拡充するなど)の環境を整備すると、不審者らが居座る危険もある。ターミナルは多数の事業者が共同利用しており、誰がお金を出して管理するのかも難しい問題だ」と指摘する。

 来年夏には東京五輪・パラリンピックが開催される日本。新幹線や飛行機よりも安い高速バスを利用する外国からの訪問客は多いとみられる。成定代表は「課題はあるが、東京五輪も控えている。改めて(高速バスの)環境を見直す時期にあるのかもしれない」と話した。

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