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» 2019年05月22日 08時00分 公開

駅名改称問題:「かすりもしていない」 京急「新逗子」が「逗子・葉山」に (1/3)

京浜急行電鉄の金沢八景駅を発着する逗子線の終点「新逗子駅」で、ちょっとした問題が起きている。京急は1月に駅名を「逗子・葉山駅」に改めると発表したが、所在地は神奈川県逗子市逗子5丁目。隣の神奈川県葉山町には、「かすりもしていない」(逗子市民)からだ。両自治体の住民からは「葉山」の言葉の響きに……。

[産経新聞]
産経新聞

 元号が「令和」に改まり、列島がお祝いムードに包まれているが、世間では名前の変更をめぐって混乱が広がることも少なくない。そうした現象が、京浜急行電鉄の金沢八景駅(横浜市)を発着する逗子線の終点「新逗子駅」でいま、起きている。京急は1月に駅名を「逗子・葉山駅」に改めると発表したが、所在地は神奈川県逗子市逗子5丁目。隣の神奈川県葉山町には、「かすりもしていない」(逗子市民)からだ。両自治体の住民からは「葉山」の言葉の響きに敏感になる声も聞こえてくる。

 駅名変更は昨年、京急が創立120周年を迎えたことによる記念事業の一環で、「沿線地域の活性化を目的に」(京急ホームページより)来年3月、4つの駅で実施される。このうちの1つが「逗子・葉山駅」になる予定の新逗子駅だ。

 ところが、駅前の商店街で話を聞くと、新駅名に違和感を覚える声は少なくなく、ある女性は「逗子が葉山方向の玄関口という意味では間違いではないけれど…」と苦笑いを浮かべた。

御用邸の町

 葉山町には鉄道は通っておらず、新逗子駅前からバスに乗り、10分程度を要する。ただ、そのバス路線も、新逗子駅から徒歩数分のところにあるJR逗子駅のターミナルが起点であり、停留所が設置されている新逗子駅前は「通過点」の一つに過ぎない。

 戸惑いは葉山町民にも広がる。結婚を機に逗子市から葉山町に移り住んだという女性は「町の外に『葉山』の名前が使われることに釈然としない人は確かにいる。昔から代々、住んでいる人は特にそう」と指摘し、「何しろ『御用邸の町』だから」と付け加えた。

 葉山町は明治22年に誕生した葉山村が前身で、27年には皇室の別荘である「葉山御用邸」が完成した。戦中戦後の一時期、横須賀市に強制的に編入されたことのある逗子市に対して、大正14年に町制に移行してから、一度も近隣の自治体と合併することなく、1世紀近くにわたって歴史にその名をとどめている。女性によると、そうした土地柄に誇りを持つ住人のなかには、名前を使われることに納得できない向きもあるというのだ。

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