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» 2019年05月24日 06時00分 公開

実は非効率:エスカレーターの片側歩行 なぜやめられないのか (2/2)

[産経新聞]
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 こうした呼びかけが定着しないのはなぜか。エスカレーターの歴史やマナーに詳しい江戸川大名誉教授(文化人類学)の斗鬼正一(とき・まさかず)さんは「こうしたマナーが呼びかけられるようになったのは、最近のこと」と説明する。

 斗鬼さんによると、エスカレーターが日本で初めて登場したのは、大正3(1914)年に開催された東京大正博覧会。その後デパートなどで導入されたが、昭和30年代ごろまでは「楽しみながら乗るもの」だった。やがて高度経済成長からバブル期にかけて効率が求められるようになり、歩いて昇る人が増えた。海外からの影響もあるという。平成の初めにかけては、片側を空けて乗るよう呼びかける鉄道会社も複数あった。

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 だが、エスカレーターの片側通行は利用客が片側に集中するため、輸送効率が落ちるという側面も。斗鬼さんは「速く歩いてのぼりたいという効率重視で始まった片側通行なのに、実は非効率になっている」と指摘する。

 時代が変われば、マナーも変わる。斗鬼さんはエスカレーターの片側通行に関して「日本人は他の人がやっていることに対して同調性が高いので、おかしいと思っていてもなかなかやめられない」と分析。その上で「高齢化社会を迎え、これからは弱者への配慮が求められる時代。東京五輪などに向けて、一人一人が自覚を持ってマナーを守り、2列に並ぶといった新たな文化を発信していってもいいのではないか」と話している。

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