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» 2019年06月03日 06時00分 公開

大衆性:日本市場で、黒船のEVは普及するのか (1/3)

日本国内で購入できる電気自動車(EV)の選択肢が、街乗り用の車から高級車まで広がろうとしている。いまだEVが普及しているとはいえない日本市場では、“黒船の来航”で一気に普及するのか。

[産経新聞]
産経新聞

 日本国内で購入できる電気自動車(EV)の選択肢が、街乗り用の車から高級車まで広がろうとしている。海外の有力自動車メーカー各社が今夏以降、国内EV市場に相次いで新型車を投入するからだ。中国では、環境規制や産業振興策を背景にEV市場が急成長している。いまだEVが普及しているとはいえない日本市場では、“黒船の来航”で一気に普及するのか。

新興企業の攻勢

 「いつ車を見られますか」「どこで乗れますか」…。新興EVメーカー、米テスラの日本法人「テスラモーターズジャパン」が運営する東京・南青山のショールームには、毎日のように来店や電話による問い合わせが舞い込んでくる。顧客のお目当ては、今夏以降に納車予定の中型セダン「モデル3」だ。

 モデル3はインターネット経由で自動的に新機能を追加できるEVで、大型セダン「モデルS」、スポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」に続く第3弾。希望小売価格は同社の品ぞろえのなかで最も安い500万円前後を想定。1回の充電で走れる航続距離は500キロ前後となる見通しだ。車幅は日本の立体駐車場に収めるため、1850ミリ以下にした。

photo 米テスラのEV「モデル3」。日本には今夏以降に納車予定だ=神奈川県大磯町(テスラモーターズジャパン提供)

 同社の前田謙一郎シニアマーケティングマネージャーは「ITや環境分野の流行に敏感な顧客を中心にいい反応を得ている」と、手応えを感じている。

 世界市場で圧倒的なブランド力を持つ欧州勢も、手をこまねいているわけではない。すでにEVを国内に投入した独フォルクスワーゲンや英ジャガー・ランドローバーに続き、計画が次々と表面化している。

 メルセデス・ベンツ日本は、電動車ブランド「EQ」の第1弾となるSUVタイプのEV「EQC」の受注を今夏以降に始める。独アウディの日本法人は、同社初の量産型EV「e−トロン」を今秋以降に投入する。平成26年からEV「i3」を販売する独BMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー」は、今年に入ってi3に新型バッテリーを採用。EV需要の拡大に備えて販売網を強化している。

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