ニュース
» 2019年06月04日 06時13分 公開

3つの要素:米中の貿易摩擦、次の主戦場は「自動車」? (1/3)

米中貿易摩擦が激しさを増している。その代表例が携帯電話や基地局を設置する華為技術(ファーウェイ)であろう。携帯電話の話はまだ前哨戦にすぎず、次はドローンだ、人工知能(AI)だとの話があるものの、将来の主戦場は自動車ではないかと考える。

[SankeiBiz]
SankeiBiz

 米中貿易摩擦が激しさを増している。その代表例が携帯電話や基地局を設置する華為技術(ファーウェイ)であろう。しかし、考えてみると、中国の企業として携帯電話を販売しているのは、確かにファーウェイがトップであるが、それ以外にもオッポ(OPPO)、ビーボ(VIVO)、シャオミ(小米科技)など多数ある。ファーウェイだけをたたけば解決するというわけではない。さらに言えば、携帯電話の話はまだ前哨戦にすぎず、次はドローンだ、人工知能(AI)だとの話があるものの、将来の主戦場は自動車ではないかと考える。(日本電動化研究所代表取締役・和田憲一郎)

CASE時代の懸念

 2020年代の自動車に関するキーワードは、16年パリモーターショーでダイムラーのチェッチェ最高経営責任者(CEO)が発表した「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング・サービス、電気自動車)」戦略といわれている。コネクテッドの対象が、モノのインターネット(IoT)を介した一部のクルマから全てのクルマに拡大すると、クルマの位置情報、スピードのみならず、当局が調べようとすれば、運転者の個人情報、過去の走行履歴なども把握可能となるであろう。

photo 中国・深センにある華為技術(ファーウェイ)の本社。米中対立の主戦場はやがて自動車分野にも拡大するか(ブルームバーグ)

 つまり、ファーウェイの携帯電話は、情報を流す裏口があるとされているが、つながるクルマでは、それとは比較にならないくらい多くの情報を持ち、リスクも増える。その場合、誰がどのようにしてその情報を持つことになるのか。キーとなる3つの要素を考えてみたい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright (c) SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

注目のテーマ