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» 2019年07月02日 06時00分 公開

野菜も魚も:「1個から缶詰つくります」 京のベンチャーが食品ロス対策 (1/2)

京都のベンチャー企業が発案した、1個からでも加工できる缶詰が注目を集めている。手軽に特産品を商品として売り出すことのできる新たな地域活性化策の一環のほか、食べられないまま捨てられる食品ロス対策にも効果が期待される。

[産経新聞]
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 京都のベンチャー企業が発案した、1個からでも加工できる缶詰が注目を集めている。農家で余ったり、水揚げ量が少なかったりして廃棄される野菜や魚を余すことなく利用可能だ。手軽に特産品を商品として売り出すことのできる新たな地域活性化策の一環のほか、食べられないまま捨てられる食品ロス対策にも効果が期待される。(吉国在)

 京都の食の台所「錦市場」(京都市中京区)に近い缶詰店「カンナチュール」。店内には、サザエのアヒージョ、炒めタマネギなど約50種類の缶詰が並ぶ。中身は、もともと食べられずに捨てられていた食材ばかりだ。

 販売するのは、加工食品の開発支援を行うベンチャー「カンブライト」(同区)。店舗に併設する缶詰工場では、1〜200個単位での少量加工が可能だ。

 同社は、日本の食料自給率に危機感を抱いていた井上和馬社長(41)が平成27(2015)年に起業した。消費期限が迫った防災用のパンの缶詰を飢餓に苦しむ国に送る取り組みを知り、「日本の食を担う一次産業を盛り上げるには、常温で長期保存できる缶詰しかないと考えた」。

 着目したのが、主に製品開発時に用いる試作機を活用した缶詰の少量生産。「少量の食材を缶詰として商品化できたら、野菜や魚の収穫量が変動しても事業として成り立つはずだ」

photo 少量の缶詰加工を提案する井上和馬社長=京都市中京区
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