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» 2019年07月03日 10時41分 公開

“不登校”からご当地アイドル 「中3女子」の一大決心 (1/2)

福井県坂井市のショッピングセンター「アル・プラザ アミ」を活動拠点とするご当地アイドルグループ「ami〜gas(アミーガス)」。メンバーのみゆうさん(20)は小中学生時代、起立性調節障害などで学校に行けなくなった時期があった。

[産経新聞]
産経新聞

 福井県坂井市のショッピングセンター「アル・プラザ アミ」を活動拠点とするご当地アイドルグループ「ami〜gas(アミーガス)」。メンバーのみゆうさん(20)は小中学生時代、起立性調節障害などで学校に行けなくなった時期があった。アイドルの世界に飛び込み、今春、通信制高校を卒業。「ステージに上がっている自分が好きになれる。強い自分になれる」と、アミーガスの活動にますます力を入れる。

photo 「自分の気持ちを大事に動き出してほしい」と話すみゆうさん=6月20日、福井市

ある日、突然

 平成23(2011)年。小学6年の2学期に「ある日突然、朝に起きられなくなった」。振り返れば、予兆と思われる頭痛や腹痛があったが、原因はわからない。「毎日午前中は調子が悪くて体が動かせなくなり、だんだんと不登校になりました」。

 中学校の入学式には出席できたが、体調不良が続き、1週間で通えなくなった。総合病院にかかると、血圧測定などの検査で「起立性調節障害」と診断された。同障害は、自律神経のバランスが崩れることで頭痛やめまいなど体調不良を引き起こし、朝に起きられなくなるもの。思春期に多く、中高生の約1割が発症するとされる。周囲から「怠けている」と誤解を受けたり、登校できなかったりするストレスから症状が悪化することも多く、不登校の要因になっている。

 だが、みゆうさんは投薬治療で症状が改善しなかった。「同級生に置いていかれている」と、ますます学校から足が遠のいた。

 そんな中で知ったのが、アミーガスだった。

 もともとAKB48のファンで、アイドルのキラキラした姿に勇気づけられていた。中学2年の時、福井でもご当地アイドルが活躍していると聞き、軽い気持ちで立ち寄ったのがきっかけだった。ステージに立つメンバーの姿に「地元の同年代の女の子が一生懸命にがんばっている」と、輝いてみえた。

 ライブに足しげく訪れるようになり、メンバーとも顔見知りになっていった。スクールカウンセラーの勧めで通信制高校に進むことを決めると、アイドルへの思いが高まった。「こそこそ応援するくらいなら、堂々と活動したかった」。メンバーからの誘いにも背中を押され、みゆうさんは中学3年生になる平成26年春、アミーガスに加入した。

photo 「がんばれるものがあることが大きかった」」と話すみゆうさん=6月20日、福井市
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