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» 2019年07月17日 18時24分 公開

リブラ責任者「G7と協調」 FB、不正防止策で各国と連携姿勢

 【ワシントン=塩原永久】米フェイスブックで暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の事業責任者を務めるデビッド・マーカス氏が16日、米上院銀行委員会で証言した。日米欧の先進7カ国(G7)が進める仮想通貨のルール整備に「協調して取り組む」と指摘。国際的な不正防止策に従って事業を進める方針を強調し、「当局の懸念が十分払拭されない限りリブラを発行しない」と改めて述べた。

[産経新聞]
産経新聞

 【ワシントン=塩原永久】米フェイスブックで暗号資産(仮想通貨)「リブラ」の事業責任者を務めるデビッド・マーカス氏が16日、米上院銀行委員会で証言した。日米欧の先進7カ国(G7)が進める仮想通貨のルール整備に「協調して取り組む」と指摘。国際的な不正防止策に従って事業を進める方針を強調し、「当局の懸念が十分払拭されない限りリブラを発行しない」と改めて述べた。

「リブラ」の事業責任者を務めるデビッド・マーカス氏(写真:ロイター)

 上院公聴会でマーカス氏は、「財務、中央銀行によるG7の作業グループに関与する」と述べ、G7の枠組みで本格的な検討に入る仮想通貨の規制整備に協力していく姿勢を示した。

 米財務省や連邦準備制度理事会(FRB)のトップが相次ぎ、リブラにマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金支援に悪用される恐れあると指摘したが、同氏は「正当な懸念だ」と認めた。そのうえで、利用者の身元確認を厳しくし、既存の規制を順守して不正防止に努めるとした。

 また、「FRBやほかの主要な中銀とリスクを最小化するため取り組む」と言及。各国の金融システムや金融政策に悪影響を及ぼさない形で、リブラを発行する意向を示した。

 マーカス氏は前日15日に公表した証言書面で、当局の承認を前提にリブラを発行する方針を表明。16日の公聴会でこれを再確認し、課題への対処に「時間をかける」と述べた。

 一方、仮想通貨をめぐる技術革新で「米国が主導しなければ、ほか(の国)がやる」と語り、ルール整備や仮想通貨の利用拡大で米国が先行すべきだとの認識をにじませた。米国が出遅れれば「まったく価値観の異なる誰かにデジタル通貨を支配される」とも話した。

 公聴会では、与野党の議員から「君たちを信用しない」などとフェイスブックに対する厳しい意見が続出した。昨年発覚した利用者情報の大量流出問題で、同社に不信の目が向けられているためで、マーカス氏は「(不信払拭へ)努力を続ける」と言及。リブラの取引情報が利用者の同意なしに同社に共有されることは「ない」と述べた。

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